ヨルマー・サンチェス

ヨルマー・サンチェス：ベネズエラが生んだユーティリティ内野手

ヨルマー・カルロス・ハビアー・サンチェス（Yolmer Carlos Javier Sánchez）は、1992年6月29日生まれ、ベネズエラのアラグア州マラカイ出身のプロ野球選手です。右投両打の内野手として、現在はMLBのロサンゼルス・エンゼルス傘下に所属しています。愛称は「エル・デル・ピノーナル（El del Pinonal）」です。

プロ入りからホワイトソックス時代

2009年5月6日、サンチェスはアマチュア・フリーエージェントとしてシカゴ・ホワイトソックスと契約し、プロのキャリアをスタートさせました。ルーキー級ドミニカン・サマーリーグで経験を積み、着実にステップアップしていきました。

2012年には、A+級ウィンストン＝セイラム・ダッシュで打率.315、19盗塁と好成績を残し、AA級、AAA級と昇格。フューチャーズゲームにも選出されるなど、若手有望株として注目を集めました。

2014年7月13日、ついにメジャーデビューを果たします。クリーブランド・インディアンス戦に「2番・遊撃手」として先発出場しましたが、この試合では5打数無安打に終わりました。しかし、同年は28試合に出場し、打率.250を記録しました。

2015年には、二塁手のレギュラーとして120試合に出場。打撃面では課題を残しましたが、守備では高い安定感を見せ、守備率.990、DRS+6という好成績を記録しました。

2018年には、三塁手として155試合に出場し、チームに貢献。2019年には再び二塁手にコンバートされ、Def+7.0、UZR+4.9、DRS+11とリーグトップの指標を記録し、自身初のゴールドグラブ賞を受賞しました。しかし、2019年オフにホワイトソックスからノンテンダーFAとなります。

異色の経歴

2020年には、ホワイトソックス復帰後のシカゴ・カブス戦で、9回にメジャー初登板を果たしました。ウィルソン・コントレラスに本塁打を浴びるなど1失点の内容でしたが、ユーティリティ選手としての幅広さを見せました。

その後

2020年以降は、オリオールズ、ブレーブス、レッドソックス、メッツと渡り歩き、2025年からはロサンゼルス・エンゼルス傘下でプレーしています。

プレースタイル

サンチェスは、内外野をこなせるユーティリティプレイヤーであり、堅実な守備とパンチ力のある打撃が魅力です。2019年にはゴールドグラブ賞を受賞するなど、守備力には定評があります。また、メジャー初登板で投手も経験するなど、異色の経歴も持ち合わせています。

受賞歴・記録

ゴールドグラブ賞（二塁手部門）：1回（2019年）
MiLBオールスター・フューチャーズゲーム選出：1回（2012年）

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