ライカ (アニメーション)

ライカ（Laika, LLC.）

ライカは、アメリカ合衆国を拠点とするアニメーション制作スタジオで、特にストップモーションアニメーションによる映画やコマーシャルの制作に特化しています。2005年に設立されたこの会社は、ポートランドにあるウィル・ヴィントン・スタジオの流れを汲んでおり、ナイキの創業者フィル・ナイトが設立に関わりました。

設立の背景

ライカは設立以来、斬新なストップモーション技術を活かした作品を手掛け、瞬く間に業界での地位を確立しました。特に2005年には、ティム・バートンの作品である『コープスブライド』に制作側として参加し、大きな注目を集めました。

主要な作品と受賞歴

ライカの第1弾の長編映画『コララインとボタンの魔女 3D』は、2007年に公開されました。この映画はアニー賞で8部門にノミネートされ、さらにゴールデングローブ賞でもアニメ映画賞にノミネートされるなど、そのクオリティが評価されました。

続く2012年には、『パラノーマン ブライス・ホローの謎』が公開されました。この作品はストップモーション映画として初めて、キャラクターの顔を3Dカラープリンターで作成した試みであり、技術革新の象徴とも言えます。この映画も第85回アカデミー賞の長編アニメ部門にノミネートされ、アニー賞では8部門にノミネートされる成功を収めました。

2014年に公開された『ボックストロール』は、アラン・スノウのファンタジー小説を原作とし、監督はアンソニー・スタキとグラハム・アナブルが務めました。この作品もアカデミー賞やゴールデングローブ賞にノミネートされ、アニー賞では声優賞と美術賞を獲得するなど、高い評価を受けています。日本では公開されなかったが、2018年にDVDとブルーレイが発売され、ファンから再注目されることとなりました。

そして2016年、ライカは『KUBO/クボ 二本の弦の秘密|KUBO_クボ 二本の弦の秘密』を発表。この映画は、第89回アカデミー賞の長編アニメ部門と視覚効果賞にノミネートされ、英国アカデミー賞のアニメ映画賞を受賞するなど、さらなる業績を残しました。特筆すべきは、この映画がアニメーション作品として視覚効果賞候補になった点で、過去に『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』以来のことでした。

今後のプロジェクト

ライカは常に新しい挑戦を続けており、今後の映画作品や短編映画の制作にも力を入れています。特に、ストップモーションアニメーションの革新を追求し続けていることから、今後の作品にも多くの期待が寄せられています。加えて、ビデオゲームの制作にも関わりがあり、多角的な展開を見せています。

このように、ライカはストップモーションアニメーションの領域で多くの革新をもたらし、観客に印象深い体験を提供しているアニメーション会社として、今後も注目され続けるでしょう。

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