ラジオ・ベリタス・アジア

ラジオ・ベリタス・アジアの概要

ラジオ・ベリタス・アジア（Radio Veritas Asia、略称RVA）は、フィリピンを拠点とするカトリック系のラジオ放送局です。この局は、フィリピン国内だけでなく、日本をはじめとしたアジア各国に向けた国際放送も展開しており、キリスト教系列のFEBCと共にフィリピンでは特に人気の高い宗教放送局です。さらに、バチカン市国のバチカン放送（ラジオ・バチカン）との友好提携も結んでいます。名称の「Veritas」はラテン語で「真理」を意味し、この局の基本的な理念を象徴しています。

歴史の流れ

ラジオ・ベリタス・アジアの起源は1961年に遡ります。当初はケソン市のセント・トマス大学から「Santo Thomas University Radio」（コールサイン:DZST）という名称で放送を開始しました。その後、局名が「Voice of the Catholic Philippines」に改名されるなどの変遷を経ました。特に1961年から1964年にかけては、西ドイツからの出資を受け、資金面での支援を受けていたことが特徴でした。

1964年には「ラジオ・ベリタス」という現行の名称に決定し、コールサインもDZRVに割り当てられました。1969年には正式に開局し、国際放送に進出することとなります。その後、1976年から1992年までの間には日本語放送を展開し、カトリックの教えに基づく番組や、地元フィリピンの情報を幅広く取り扱っていましたが、リスナーの減少に伴い、放送は終了しました。

エドゥサ革命と局の役割

ラジオ・ベリタス・アジアは、1986年のエドゥサ革命という重要な歴史的事件にも関与しました。この革命の際、放送局はコラソン・アキノ大統領を支持し、フェルディナンド・マルコスに反対する声を全国に向けて発信していました。その影響力と重要性は多くの人々に認識されており、局の存在を際立たせる要因となりました。

放送内容とリスナーへの影響

放送の内容はカトリックに関するメッセージや教義に限らず、地域社会のニュースやカルチャーに関する情報など多岐にわたりました。フィリピン国内外のリスナーに向けて、信仰だけでなく日常生活に役立つ情報を提供することで、局は一定の支持を集めてきました。

現在と今後の展望

今日でも、ラジオ・ベリタス・アジアはフィリピンにおいて重要な役割を果たし続けています。国際的な放送を通じてカトリックの教えを広め、アジア各地のリスナーとつながりを保持することを目指しています。これからも信頼性のある情報源として、リスナーに愛される放送局であり続けることが期待されています。

送信所と外部リンク

ラジオ・ベリタス・アジアは、パラウィグの送信所を使用しており、その公式ウェブサイトでも情報を発信しています。詳細な番組情報や放送時間などは、公式サイトを通じて確認することができます。

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