ラス・スプリンガー

ラッセル・スプリンガー：波瀾万丈な野球人生を送ったリリーフ投手

ラッセル・ポール・スプリンガー（Russell Paul Springer）は、1968年11月7日にアメリカ合衆国ルイジアナ州アレクサンドリアで生まれました。彼は、1990年代から2010年代にかけてメジャーリーグで活躍した元プロ野球選手であり、主にリリーフ投手として知られています。

ドラフト指名からメジャーデビュー

1989年のMLBドラフトで、スプリンガーはニューヨーク・ヤンキースから7巡目（全体181位）で指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせました。そして、1992年4月17日に念願のメジャーデビューを果たします。しかし、シーズン終了後には、ジム・アボットとのトレードでJ.T.スノー、ジェリー・ニールセンと共にカリフォルニア・エンゼルスへ移籍することになりました。

多くの球団を渡り歩く

エンゼルス移籍後も、スプリンガーは1995年8月15日にデーブ・ギャラガーとのトレードでケビン・フローラとともにフィラデルフィア・フィリーズへ移籍するなど、所属球団を転々とします。1996年シーズン終了後にはヒューストン・アストロズと契約。さらに、アリゾナ・ダイヤモンドバックスから1997年のMLBエクスパンションドラフトで指名され、再び移籍。1998年にはアトランタ・ブレーブス、1999年には再びアリゾナ・ダイヤモンドバックスへと、目まぐるしい移籍を繰り返しました。

2002年にはセントルイス・カージナルスへ移籍し、2004年にはヒューストン・アストロズと再契約。その後も、セントルイス・カージナルス、オークランド・アスレチックス、タンパベイ・レイズ、シンシナティ・レッズと、数多くの球団でプレーしました。

物議を醸した死球

2006年5月16日、アストロズの本拠地ミニッツメイド・パークで行われたジャイアンツ戦で、スプリンガーは、ベーブ・ルースの通算本塁打記録にあと1本と迫っていたバリー・ボンズに対し死球を与えました。この際、アストロズのファンはスプリンガーに対し声援を送りましたが、当時の監督であったフェリペ・アルーは、この声援を批判しました。この一件は、スプリンガーのキャリアにおいて、良くも悪くも注目を集める出来事となりました。

自己最高のシーズンと引退

2007年、セントルイス・カージナルスに所属していたスプリンガーは、自己ベストとなる76試合に登板し、8勝、防御率2.18という素晴らしい成績を記録しました。しかし、その後は再びチームを転々とし、2010年にはシンシナティ・レッズで6年ぶりにAAA級のルイビルで登板。そして、同年8月2日にメジャー昇格を果たしますが、2011年1月30日に現役引退を表明しました。

選手としての特徴

スプリンガーは、リリーフ投手として、様々な球団でチームに貢献しました。その豊富な経験と、打者を打ち取るための多彩なテクニックは、多くの監督やコーチから評価されていました。晩年までメジャーのマウンドに上がり続けたことは、彼のプロフェッショナルとしての姿勢を示すものでしょう。

ラッセル・スプリンガーは、その波瀾万丈な野球人生を通して、多くのファンに感動と興奮を与え続けました。

もう一度検索