ラファエル・サンタナ

ラファエル・フランシスコ・サンタナは、1958年生まれ、ドミニカ共和国出身の元プロ野球選手です。主に遊撃手として活躍し、右投右打でした。引退後は、主にマイナーリーグで監督やコーチとして、後進の指導にあたっています。

1976年、サンタナはニューヨーク・ヤンキースと契約し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。しかし、ヤンキースではメジャー昇格を果たすことができず、1981年にセントルイス・カージナルスへ移籍しました。

1983年、カージナルスで念願のメジャーデビューを果たし、30試合に出場。遊撃手だけでなく、二塁手としてもプレーしました。しかし、1984年にはカージナルスを解雇され、ニューヨーク・メッツと契約を結びました。

メッツでは、ホセ・オケンドーの控え遊撃手として51試合に出場。1985年にはオケンドーがカージナルスへ移籍したため、レギュラーの座を獲得し、154試合に出場しました。サンタナは好守の遊撃手として評価されましたが、打撃面では課題があり、ハワード・ジョンソンが遊撃手として起用されることもありました。それでも、サンタナは守備固めとして出場し、チームに貢献しました。

1986年、サンタナは139試合に出場し、メッツのワールドシリーズ制覇に大きく貢献しました。特に、ヒューストン・アストロズとのナ・リーグチャンピオンシップシリーズでは、遊撃手としてシリーズ記録となる刺殺13、補殺18、守備機会31を記録しました。打撃面では、1987年に突如5本塁打を放ち、打点もキャリア最多の44を記録しました。

1988年、サンタナは古巣のヤンキースへ移籍し、レギュラーとして活躍しましたが、1989年に肘の故障に見舞われ、シーズンを棒に振りました。その後、クリーブランド・インディアンスと契約しましたが、わずか7試合の出場で解雇され、現役を引退しました。

引退後は、指導者としての道を歩み始めました。祖国のドミニカ共和国でのウィンターリーグで監督を務めた後、カンザスシティ・ロイヤルズ傘下のマイナーリーグでコーチを4シーズン務めました。その後、ボストン・レッドソックスのドミニカの育成施設でコーチを務め、シカゴ・ホワイトソックス傘下のマイナーコーチを経て、2003年からは2シーズン、メジャーリーグのホワイトソックスで一塁ベースコーチを務めました。2005年にはマイナーリーグの監督に就任し、2006年にはAA級バーミングハム・バロンズの監督を務めました。2007年には、バロンズを買収し、オーナーとなりました。

サンタナは、選手としてだけでなく、指導者としても野球界に貢献した人物です。

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