ラモン・アルバレス

ラモン・アルバレス



メキシコ合衆国出身のプロボクサー、ラモン・アルバレス(Ramón Alvarez Barragán)は、1986年8月9日に生まれました。著名なボクシング一家であるアルバレス兄弟の一員であり、世界4階級を制覇したサウル・"カネロ"・アルバレスを弟に持ちます。また、兄には元WBA世界スーパーウェルター級王者のリゴベルト・アルバレス、そして元スーパーライト級世界ランカーのリカルド・アルバレスがいます。

プロキャリアにおいて、ラモン・アルバレスは主にスーパーウェルター級を中心に活躍し、北米地域の王座を複数獲得するなど、その実力を示しました。

主な来歴



ラモン・アルバレスのキャリアにおける主な節目は以下の通りです。


  • - 2014年11月29日: 元WBA世界スーパーライト級王者のビビアン・ハリスとのIBF北米スーパーウェルター級王座決定戦に臨みました。この試合では圧倒的な強さを見せ、7回44秒でのKO勝利を飾り、自身にとって2つ目の北米タイトルを獲得しました。

  • - 2016年1月30日: ジェームス・ウィンチェスターとNABF北米スーパーウェルター級王座決定戦で対戦。ラモンは攻撃の手を緩めず、9回2分16秒でTKO勝利を収め、新たな北米王座を獲得しました。

  • - 2016年8月13日: 元世界王者のアントニオ・マルガリートとNABO北米スーパーウェルター級王座決定戦で激突。この試合は接戦となり、10回判定までもつれ込みましたが、1-2の僅差で敗北。過去に保持していた同王座への返り咲きはなりませんでした。

  • - 2017年4月29日: 因縁の相手であるオマール・チャベスと2度目の対戦。前回の判定勝ちとは異なり、今回はオマール・チャベスの攻撃に屈し、2回2分5秒でTKO負けを喫しました。

  • - 2018年11月17日: 元WBA世界ライト級王者のブランドン・リオスと対戦するため、カンザス州マルベインのカンザス・スター・アリーナに登場。しかし、経験豊富なリオス相手に苦戦を強いられ、9回38秒でTKO負けとなりました。

  • - 2019年8月31日: ミネアポリスで行われた試合で、元世界王者のエリスランディ・ララとWBA世界スーパーウェルター級王座決定戦を行う予定でした。しかし、前日計量でスーパーウェルター級規定体重(154ポンド)を大幅に超過(158.6ポンド)してしまい失格。王座獲得はララが勝った場合のみという条件で試合は実施されましたが、ラモンは2回2分3秒でTKO負けを喫し、世界王座挑戦は厳しい結果となりました。

  • - 2021年6月19日: オマール・チャベスとの3度目の対戦が実現。過去1勝1敗で迎えたこの決着戦では、ラモンが終始優位に進め、8回終了時の判定で3-0の快勝。長年のライバルに対し、勝ち越しを決めました。

獲得タイトル



プロキャリアを通じて、ラモン・アルバレスは以下のタイトルを獲得しています。

ハリスコ州ウェルター級王座
WBC全米ウェルター級シルバー王座
NABO北米スーパーウェルター級王座
IBF北米スーパーウェルター級王座
NABF北米スーパーウェルター級王座
WBOインターナショナルミドル級王座

ラモン・アルバレスは、弟カネロほどの世界的成功は収められませんでしたが、メキシコ国内や北米地域で確固たる地位を築き、数々の強敵と拳を交えた実力派ボクサーとして、そのキャリアを刻んでいます。特にオマール・チャベスとの3度にわたる激闘は、彼のボクシング人生における重要な一章と言えるでしょう。

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