ラモン・オルティズ

ラモン・ディオヘネス・オルティズ：異国の地で咲かせたドミニカの剛腕

ラモン・ディオヘネス・オルティズ（Ramon Diogenes Ortiz , 1973年5月23日 - ）は、ドミニカ共和国出身の元プロ野球選手。主に投手として活躍し、そのキャリアはメジャーリーグから日本プロ野球（NPB）まで、多岐にわたります。

メジャーリーグでの躍進

1995年、オルティズはカリフォルニア・エンゼルスと契約し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。1999年にメジャーデビューを果たすと、2002年には15勝9敗、防御率3.77という好成績を記録。チームのワールドシリーズ出場に大きく貢献し、見事世界一の栄冠を手にしました。翌2003年には、キャリアハイとなる16勝をマークし、その実力を証明しました。

2004年オフにはシンシナティ・レッズへ移籍。その後、ワシントン・ナショナルズへ移籍し、2006年にはセントルイス・カージナルス戦でノーヒットノーランに王手をかける活躍を見せました。9回に惜しくも記録達成はなりませんでしたが、この試合で本塁打も放ち、記憶に残る一日となりました。

ミネソタ・ツインズ、コロラド・ロッキーズを経て、オルティズは新たな挑戦の場を日本へと移します。

オリックス・バファローズでの挑戦

2008年、オルティズはオリックス・バファローズに入団。来日初登板では苦戦を強いられたものの、徐々に日本の野球に対応し、5月29日の中日ドラゴンズ戦で来日初勝利を挙げると、その後は先発ローテーションの一角として活躍しました。

しかし、シーズンを通して安定した成績を残すことはできず、同年オフに退団。短い期間でしたが、日本のファンにその名を知らしめました。

その後

オリックス退団後も、オルティズは野球への情熱を絶やすことなく、サンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結び、メジャー復帰を目指しました。その後、ロサンゼルス・ドジャース、シカゴ・カブスなどを経て、トロント・ブルージェイズでメジャー復帰を果たし、2年ぶりの勝利を挙げるなど、ベテランとしての意地を見せました。

2014年からはメキシカンリーグでもプレーし、2015年を最後に現役を引退しました。

プレースタイルと人物

オルティズは、最速99mph（約159km/h）を誇る速球と、スライダー、チェンジアップを武器とする本格派右腕でした。また、ドミニカ共和国では理髪店を経営しており、オリックス時代にはチームメイトや記者にその腕前を披露することもあったそうです。かつては「ペドロ・マルティネス2世」とも呼ばれ、自身もマルティネスを崇拝していました。

まとめ

ラモン・ディオヘネス・オルティズは、メジャーリーグでの成功、日本での挑戦、そしてその後のキャリアを通して、野球への情熱を体現した選手でした。その剛腕と人柄は、多くのファンに記憶されることでしょう。

年度別投手成績

(省略)

年度別守備成績

(省略)

記録

NPB
初登板・初先発：2008年5月2日、対福岡ソフトバンクホークス6回戦（福岡Yahoo!JAPANドーム）、4回1/3を6失点で敗戦投手
初奪三振：同上、4回裏に的山哲也から見逃し三振
初勝利・初先発勝利：2008年5月29日、対中日ドラゴンズ2回戦（ナゴヤドーム）、5回1失点

背番号

36 （1999年 - 2002年、2004年 - 2005年）
45 （2003年）
26 （2006年）
44 （2007年）
50 （2008年）
35 （2010年）
32 （2011年）
* 34 （2013年）

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