ララバイ刑事

ララバイ刑事

『ララバイ刑事』は、大映テレビが制作した刑事ドラマシリーズで、初めての放送は1991年から1993年にかけて行われました。このシリーズは、毎週日曜日20時からテレビ朝日系列で放送されており、全2作で構成されています。最初の作品は『ララバイ刑事'91（'92）』で、1991年10月20日から1992年4月5日まで全21話が放送されました。続編の『ララバイ刑事'93』は1993年4月11日から9月19日までの間に全17話が放送されました。

シリーズの概要

このドラマは、架空の「西新宿署」を舞台にしています。物語の軸をなすのは、男性刑事が多く在籍する刑事課に、若い女性警部が課長代理として加わるという設定です。男性刑事たちとの関係や恋愛模様が描かれ、特に女性警部と男性刑事たちの間の複雑な愛憎劇が観る者を惹きつけます。シリーズは、従来の大映テレビ制作の作品に見られる警察官間の恋愛描写をさらに進展させた形で展開されています。

放送エリアと変遷

山形県では、『'91』は放送当時、両系列のクロスネット局であった山形放送で同時ネットしていましたが、1993年4月にはフルネット局へ転換し、もう一方の『'93』は放送開始前にフジテレビ系列に移行した山形テレビで放送されました。この間、クロスネット局におけるテレビ朝日系列の番組の同時ネットが廃止され、その後はフルネット局のみが提供されるようになりました。

スタッフとキャスト

本シリーズには、多くの才能あるスタッフが関わっています。プロデューサーにはテレビ朝日の小関明や田中芳之、春日千春が名を連ね、脚本家には長野洋や今井詔二、大原清秀などが参加しました。音楽も菊池俊輔のような著名な作曲家によって制作され、鑑賞する際の雰囲気を高めています。

キャストは多彩で、主要な役柄には片岡鶴太郎が浅倉守刑事役を務め、初期作品においては有森也実が椎名深雪警部を演じました。また、続編『'93』では中村あずさが新たなヒロインとして登場し、物語に新たな風を吹き込みました。

各作品の主題歌

音楽も本作の魅力の一部であり、第一シリーズではTMNの『WILD HEAVEN』がオープニングテーマとして使われ、Xの『Say Anything』がエンディングに用いられました。続編『'93』ではBAADの『愛したい愛せない』がオープニングを飾り、KIX-SやZARDの楽曲もエンディングに起用されました。

結論

『ララバイ刑事』は、恋愛が絡んだ知的なストーリー展開で観衆を夢中にさせた作品です。警察官の人間ドラマが巧妙に描かれており、視聴者に深い感動をもたらしました。このシリーズは、刑事ドラマの中でも特に印象深い作品として記憶されています。

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