ラリー・オブライエン・トロフィー

ラリー・オブライエンNBAチャンピオンシップトロフィーは、プロバスケットボールリーグNBAの頂点を決めるNBAファイナルで優勝したチームに授与される、名誉の象徴です。1977年、それまで使用されていたウォルター・A・ブラウン・トロフィーに代わり、新たなチャンピオンの証として導入されました。当初はNBAワールドチャンピオンシップトロフィーという名称でしたが、1984年に当時のNBAコミッショナー、ラリー・オブライエンの功績を称え、現在の名前に改称されました。

デザインの特徴

このトロフィーは、高級ジュエリーブランドとして名高いティファニーによって製作されています。素材にはスターリングシルバーが用いられ、その上にバーメイル（金メッキ）と24金のメッキが施され、豪華な輝きを放っています。重さは約6.6kg、高さは約61cm。トロフィー上部には、NBA公式球と同じ直径9インチのバスケットボールがデザインされています。その価格は約13,500ドルと高価ですが、優勝チームは毎年新たに製作されるこのトロフィーを永久に保持することができます。

受賞チーム

ラリー・オブライエン・トロフィーを最初に手にしたのは、ボストン・セルティックスでした。以降、数々の強豪チームがこのトロフィーを掲げてきました。最も多くトロフィーを獲得しているのはロサンゼルス・レイカーズで、その回数は8回に及びます。次いでシカゴ・ブルズが6回、サンアントニオ・スパーズが5回、デトロイト・ピストンズが3回、ヒューストン・ロケッツとゴールデンステート・ウォリアーズがそれぞれ2回優勝を果たしています。

他のスポーツの優勝カップ

プロスポーツの世界には、それぞれのリーグを象徴する優勝トロフィーが存在します。アイスホッケーのNHLでは、スタンレー・カップが優勝チームに授与されます。野球のMLBでは、コミッショナーズ・トロフィーが、アメリカンフットボールのNFLでは、ヴィンス・ロンバルディ・トロフィーが、それぞれ頂点に立ったチームに贈られます。これらのトロフィーと同様に、ラリー・オブライエンNBAチャンピオンシップトロフィーは、NBAの歴史と栄光を象徴する存在として、バスケットボールファンに愛され続けています。

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