ラリー・ダーカー

ローレンス・ダーカー：アストロズを支えた名投手・監督

ローレンス・エドワード・ダーカー（Lawrence Edward Dierker）は、1946年生まれ、アメリカ合衆国カリフォルニア州出身の元プロ野球選手、監督です。右投右打の投手として、主にヒューストン・アストロズ（旧コルト45's）で活躍しました。

選手時代

1964年、17歳でコルト45'sと契約し、同年にメジャーデビュー。18歳の誕生日には、あのウィリー・メイズから三振を奪うという鮮烈なデビューを飾りました。

アストロズにチーム名が変更された1965年には7勝、1966年には10勝を挙げ、メジャー初完封も達成。1969年には20勝13敗、防御率2.33、232奪三振という圧倒的な成績で、球団初の20勝投手となりました。この年記録した305.1イニング、20完投は、2012年現在も球団記録として残っています。1969年と1971年にはオールスターゲームにも選出されました。

1976年7月9日には、モントリオール・エクスポズ戦でノーヒットノーランを達成。しかし、1977年にはセントルイス・カージナルスへ移籍し、翌年現役を引退しました。

監督時代

引退後はアストロズのフロント入りし、解説者としても活躍。そして1997年、アストロズの監督に就任します。指導経験がない中での監督就任には疑問の声も上がりましたが、就任1年目で地区優勝を達成。1998年には球団記録となる102勝を挙げ、地区連覇を果たし、最優秀監督賞を受賞しました。

1999年には試合中に意識を失い、脳卒中と診断されるも、手術を経て復帰。チームを地区3連覇に導きました。2001年限りで監督を解任されましたが、アストロズに大きな足跡を残しました。

その後

2002年、アストロズはダーカーの選手・監督時代の背番号『49』を永久欠番に指定。2004年からは解説者として復帰し、アストロズの福祉団体の幹部も務めるなど、多岐にわたる活動を続けています。自らの野球人生を綴った回顧録も2冊出版しています。

ローレンス・ダーカーは、アストロズの歴史に名を刻む、偉大な投手であり、監督です。その功績は、多くのファンに記憶されています。

年度別投手成績

各年度の太字はリーグ最高

獲得タイトル・表彰・記録

MLBオールスターゲーム選出：2回（1969年、1971年）
ノーヒッター 1回：1976年7月9日
最優秀監督賞 1回：1998年

背番号

* 49 (1964年 - 1977年、1997年 - 2001年)

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