ラングレー (CVL-27)

ラングレー (CVL-27): 太平洋戦争を駆け抜けた航空母艦

概要

アメリカ海軍の航空母艦ラングレー(CVL-27)は、インディペンデンス級航空母艦の6番艦です。同名の艦名は、初代ラングレー(水上機母艦)を受け継いだものです。当初は軽巡洋艦として建造が開始されましたが、計画変更により航空母艦として完成、1943年8月に就役しました。太平洋戦争では数々の主要な海戦に参加、終戦後はフランス海軍に供与され「ラファイエット」と改名されましたが、1963年にアメリカに返還され、翌年に解体されました。

建造と艦名

ラングレーは、ニュージャージー州カムデンのニューヨーク造船所で建造されました。当初はクリーブランド級軽巡洋艦「ファーゴ」として計画されていましたが、1942年4月の起工時点で航空母艦への変更が決定されました。艦名も、当初は「クラウン・ポイント」と予定されていましたが、1942年2月に撃沈された初代ラングレーの艦名を継承する形で、1942年11月13日に「ラングレー」と改称されました。

太平洋戦争での活躍

1943年末に太平洋戦線へ配備されたラングレーは、1944年から1945年にかけて、数々の重要な海戦に参加しました。

マーシャル諸島攻略作戦: 1944年1月から2月にかけて、エニウェトク環礁の戦いなどに参加。
マリアナ沖海戦: 1944年6月19日と20日、第58任務部隊の一員として参加。日本機動部隊との戦闘で勝利に貢献しました。
パラオ攻略支援とフィリピン攻撃: 1944年8月から9月にかけて、パラオ諸島の攻略作戦とフィリピンへの攻撃作戦を支援しました。
レイテ沖海戦: 1944年10月23日から26日にかけて、第38任務部隊の一員として参加。激しい戦闘の中で、艦載機が敵機を撃墜する活躍を見せました。この海戦では、姉妹艦であるプリンストンが被弾沈没する事態も発生しました。
台湾沖航空戦: 1944年10月以降、台湾と沖縄への空襲作戦に参加しました。
沖縄戦: 1945年3月下旬以降、沖縄戦に参加。大和など日本海軍艦艇への攻撃にも参加しました。

ラングレーは、これらの戦闘で日本軍艦艇への攻撃や護衛任務、空襲など重要な役割を果たしました。

戦後とフランス海軍への移管

終戦後、ラングレーは復員兵輸送任務であるマジック・カーペット作戦に従事しました。その後、1951年にフランスに供与され、「ラファイエット」として就役しました。フランス海軍では1963年まで運用されましたが、その後アメリカに返還され、1964年にスクラップとして売却されました。ラングレーは、第二次世界大戦における功績により、9つの従軍星章を受章しています。

まとめ

ラングレーは、軽巡洋艦から改造された航空母艦として、太平洋戦争において重要な役割を果たしました。数々の激戦を経験し、その勇敢な戦いはアメリカ海軍の歴史に刻まれています。その後のフランス海軍での運用を経て、その歴史に幕を閉じました。

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