ラヴェリータ

ラヴェリータ：ダートの女王の軌跡

ラヴェリータは、2007年生まれのアメリカ産の競走馬です。その名前はイタリア語で「真実」を意味する「La Verita」に由来しており、その名の通り、彼女はダート競走の世界で数々の輝かしい実績を残しました。2007年、キーンランドセプテンバーイヤリングセールで32万ドルという高額で落札された彼女は、芝コースでは活躍できませんでしたが、ダートコースでは早くからその才能を開花させました。

2歳の時には阪神ダート1400mで13年ぶりのレコードタイムを記録。3歳時には昇竜ステークスを牝馬として初めて制覇するなど、早くから頭角を現しました。その後も活躍は続き、2009年には関東オークス、スパーキングレディーカップを制し、重賞2連勝を達成。2010年には名古屋大賞典、スパーキングレディーカップで優勝、2011年にはTCK女王盃、エンプレス杯、スパーキングレディーカップを制覇し、スパーキングレディーカップでは3連覇という偉業を達成しました。これらの活躍により、彼女はダート路線の女王としてその名を刻み込みました。

ラヴェリータの血統には、2007年と2008年のアメリカリーディングサイアーであるSmart Strikeと、1991年のカナダ三冠馬Dance Smartlyという錚々たる名馬が名を連ねています。この優れた血統が、彼女の類まれな才能を支えたと言えるでしょう。

数々の勝利の裏側には、常に激戦がありました。関東オークスでは距離延長をものともせず勝利を収め、アンブライドルズソング産駒初の重賞勝利という記録も達成しました。しかし、ジャパンカップダートなどでは思うような結果を残せず、その強さの裏に隠された苦労も垣間見えます。それでも彼女は、持ち前の粘り強さと勝負強さで、数々のレースを制し、ファンの心を掴みました。

2011年、競走馬登録を抹消されたラヴェリータは、繁殖牝馬として北海道新冠町のノースヒルズへ。多くの競走馬を送り出しました。その子であるネフェルティティの産駒、ラムジェットは2024年の東京ダービーを制覇するなど、その血を受け継いだ馬たちが活躍しています。

2024年4月2日、最後の仔となるドレフォンとの仔を出産した直後、ラヴェリータは静かにその生涯を閉じました。ダートの女王として多くの記憶を残した彼女は、繁殖牝馬としての役割も全うし、競走馬、繁殖牝馬として、その名にふさわしい「真実」の物語を刻み込んだと言えるでしょう。彼女の功績は、これからも競馬史に燦然と輝き続けることでしょう。

ラヴェリータの競走成績

(表形式で成績を記載、タイム欄にはRでレコード勝ちを示す)

ラヴェリータの血統表

(血統表を記載)

脚注

外部リンク

競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ、Racing Post
ラヴェリータ(USA) - 競走馬のふるさと案内所

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