ラヴ・バイツ (デフ・レパードの曲)

デフ・レパードの「ラヴ・バイツ」：全米No.1に輝いたパワーバラード

「ラヴ・バイツ」(Love Bites)は、イギリスのロックバンド、デフ・レパードが1987年に発表したアルバム『ヒステリア』に収録されている楽曲です。この曲は、彼らにとって唯一、Billboard Hot 100で1位を獲得したシングルとして、バンドの歴史において特別な位置を占めています。

楽曲解説

プロデューサーのロバート・ジョン・マット・ランジがこの曲を手がけた当初、それはバンドがこれまで試みたことのない、カントリーバラードでした。しかし、制作過程でパワーロックの要素が加えられ、さらに当時のR&Bバラードを意識したコーラスが取り入れられることで、楽曲は大きく変化しました。

興味深いことに、「ラヴ・バイツ」というタイトルは、もともと別の曲「アイ・ウォナ・ビー・ユア・ヒーロー」（後に『ヒステリア』のB面、そして『レトロ・アクティヴ』に収録）のために考えられていたものでした。

前作シングル「シュガー・オン・ミー」の成功に続き、1988年8月にシングルとしてリリースされると、「ラヴ・バイツ」は瞬く間に全米チャートのトップに躍り出ました。その人気はアメリカ国内にとどまらず、イギリスでも11位を記録するヒットとなりました。

収録曲

7インチシングル (USA):

A面: ラヴ・バイツ - "Love Bites"
B面: ビリーズ・ガット・ア・ガン (ライヴ) - "Billy's Got a Gun (Live)"

12インチシングル/CD (USA/UK):

ラヴ・バイツ - "Love Bites"
ビリーズ・ガット・ア・ガン (ライヴ) - "Billy's Got a Gun (Live)"
エクサイタブル - "Excitable (Orgasmic Mix)"

これらのライブ音源は、1987年にオランダのティルブルフで収録されたものです。

担当

ジョー・エリオット - リードヴォーカル
スティーヴ・クラーク - ギター
フィル・コリン - ギター、バッキングヴォーカル
リック・サヴェージ - ベース、バッキングヴォーカル
リック・アレン - ドラムス

チャート成績

Billboard Hot 100: 1位
全英シングルチャート: 11位

その他

この楽曲は、かつてニッポン放送で放送されていたラジオ番組「古田新太のオールナイトニッポン」のエンディングテーマとして使用されていました。

外部リンク

* 「ラヴ・バイツ」の歌詞 - メトロリリック

「ラヴ・バイツ」は、デフ・レパードの音楽的な多様性と、時代を超えて愛されるメロディの魅力を兼ね備えた、まさに彼らの代表作と言えるでしょう。

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