リオデジャネイロ地下鉄

リオデジャネイロ地下鉄の概要

リオデジャネイロ地下鉄（Metrô do Rio）は、ブラジルのリオデジャネイロ市内で運行される公共交通機関で、1979年に最初の区間が開通しました。現在では3つの路線、総延長58 km、41の駅が整備され、これにより市内の交通渋滞を緩和しています。ブラジルの地下鉄網としては、サンパウロ地下鉄に次ぐ規模を誇ります。

鉄道の基本情報

リオデジャネイロ地下鉄は、1,600 mmの広軌を採用しており、電力供給は第三軌条方式です。運行間隔は約6分と定期的で、通勤・通学に便利な交通手段として利用されています。さらには2013年にISO 9001認証を取得しており、安全性やサービス品質の向上にも力を入れています。

各路線の特徴

1号線

1号線は1979年にGlóriaからPraça Onze区間の5 kmが開通し、全線が地下にあります。最近では2014年にSaens PeñaとUruguai間が延伸開通し、利便性が向上しました。

2号線

2号線は1981年にEstácioからMaracanã間の区間が開通し、1983年には一部区間において地上を走るライトレール路線としてMaracanãからIrajáまでが開通しました。しかし、輸送需要が増大したため、1998年には全線が地下化され、現在ではすべての踏切が解消されています。

当初はEstácio駅から1号線のCarioca駅まで直通の計画がありましたが、2009年に別の経路に基づくSão CristóvãoからCentralをつなぐ路線が開通し、結果として1号線のボタフォゴ駅までの直通が実現しました。現在、São Cristóvão駅から分岐する支線は週末のみ運行されています。

4号線

4号線はリオデジャネイロオリンピックに合わせて2016年7月に開通しました。最初はオリンピック関連の乗客のみを対象とした運行が行われ、9月に一般利用に解放されました。その後、1号線のUruguai駅までの直通運転も開始され、さらにGávea駅への支線が現在建設中です。

3号線と5号線・6号線

3号線は建設の準備段階であり、カリオカ駅からリオの対岸のニテロイやサンゴンサロとをつなぐ海底トンネルを通じて結ぶ計画があります。さらに5号線はGáveaとカリオカ駅間、6号線は市内とリオデジャネイロ国際空港を結ぶ予定です。

車両の種類と運行

2012年には、三菱電機が製造した主要装置を搭載した電車が導入されましたが、一部の輸入車両のサイズがプラットフォームに合わず、運行までに調整が必要となるトラブルがありました。しかし、現在は正常に稼動しています。2014 FIFAワールドカップ期間中、リオデジャネイロ地下鉄では1484本の車両が運行され、大会に伴う輸送需要を支えました。

また、ブラジルのマフェルサ社製の普通鋼車両や、アルストム社製のステンレス鋼車両が揃っており、どちらも6両編成です。通勤時には女性専用車両もあり、安全性を考慮した配慮がなされています。

まとめ

リオデジャネイロ地下鉄は、街の重要な交通手段として多くの人々に利用されており、さらなる路線の拡張や利便性向上が期待されています。地元の方々や観光客にとって、これからのリオデジャネイロの交通網の発展は大いに注目されるところです。

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