リカルド・ナニータ

リカルド・マイケル・ナニータ：ドミニカが生んだ技巧派外野手

リカルド・マイケル・ナニータ（Ricardo Michael Nanita）は、1981年6月12日、ドミニカ共和国サントドミンゴ出身の元プロ野球選手です。左投左打の外野手として、主にマイナーリーグやメキシカンリーグでキャリアを積み、2015年から2年間、中日ドラゴンズで活躍しました。

プロ入りから中日ドラゴンズ入団まで

2003年のMLBドラフトでシカゴ・ホワイトソックスから指名されプロ入り。マイナーリーグでは、着実に実績を重ね、2008年にはワシントン・ナショナルズへ移籍。メキシカンリーグを経て、2010年にはトロント・ブルージェイズとマイナー契約を結びました。AAA級では打率3割を超える好成績を残すなど、MLB昇格を目指しましたが、2014年12月、中日ドラゴンズと契約し、日本球界へ。

中日ドラゴンズでの活躍

2015年、ナニータは中日ドラゴンズの一員として来日。開幕戦で初出場を飾り、その後も持ち前の打撃センスを発揮しました。4月にはサヨナラヒットを放つなど、勝負強い打撃でチームに貢献。故障に苦しみながらも、打率3割を超える好成績を残しました。2016年には来日初本塁打を記録するなど活躍しましたが、怪我の影響もあり、同年オフに自由契約となりました。

引退後

中日退団後、ナニータはトミー・ジョン手術を受けリハビリに専念。NPB復帰を目指しましたが、2018年はメキシコでプレー。同年8月には母国でフェンスに激突し重傷を負いました。2018年限りで現役を引退後は、ドミニカ共和国で私設アカデミーを経営し、若手の育成に力を注いでいます。2020年からはミネソタ・ツインズ傘下のルーキー級チームで打撃コーチを務めています。

プレースタイルと人物像

ナニータは、俊足巧打が持ち味の外野手です。巧みなバットコントロールと勝負強さを武器に、チャンスで確実に結果を残すプレースタイルが特徴。中日ドラゴンズ時代には、エクトル・ルナ、アンダーソン・エルナンデスとともに「3D」と呼ばれ、ファンに親しまれました。トロント・ブルージェイズ3A時代に同僚だった川﨑宗則とは親友で、彼を「ジャパニーズ・ブラザー」と呼んでいます。また、2015年シーズンオフには、肉体改造を行い、大幅な減量に成功し話題となりました。

記録

初出場：2015年3月27日、対阪神タイガース1回戦（京セラドーム大阪）
初先発出場：2015年3月29日、対阪神タイガース3回戦（京セラドーム大阪）
初安打：2015年3月29日、対阪神タイガース3回戦（京セラドーム大阪）
初打点：2015年4月9日、対東京ヤクルトスワローズ3回戦（明治神宮野球場）
初盗塁：2015年7月1日、対横浜DeNAベイスターズ13回戦（沖縄セルラースタジアム那覇）
初本塁打：2016年4月23日、対東京ヤクルトスワローズ5回戦（ナゴヤドーム）

背番号

60 （2015年 - 2016年）

代表歴

2013 ワールド・ベースボール・クラシック・ドミニカ共和国代表

リカルド・ナニータは、その卓越した打撃技術と明るい人柄で、多くのファンを魅了しました。引退後も、野球界への貢献を続けており、今後の活躍が期待されています。

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