リヴァーディ・ジョンソン

リヴァーディ・ジョンソンの生涯と業績

リヴァーディ・ジョンソン（Reverdy Johnson）は、1796年5月21日にメリーランド州アナポリスで誕生しました。彼は1812年にセント・ジョンズ・カレッジを卒業し、法律の道を志しました。1815年には弁護士として認可を受けたジョンソンは、ボルチモアに移住し、著名な弁護士たちと親しく交流を重ねました。特にルーサー・マーティンやウィリアム・ピンクニー、ロジャー・トーニーとの関係から、多くの法的な案件に関与し経験を積んでいきました。

1821年から1825年の間はメリーランド州の上院議員を務め、その後は再び弁護士業に専念しました。約20年の間、彼は法の世界で顕著な成功を収め、地元社会において名声を得ることができました。

政治家としての道

1845年、ジョンソンはホイッグ党に所属し、連邦上院議員に選出されます。その後、1849年にはザカリー・テイラー大統領からアメリカ合衆国司法長官に指名されましたが、この立場を果たすために連邦上院議員を辞職しました。彼はテイラー大統領の任期中に司法長官としての職務を果たしましたが、大統領の急死に伴い、ミラード・フィルモアが次の大統領に就任すると同時に辞任を余儀なくされました。

南北戦争への関与

南北戦争の時期には、ジョンソンは保守的な民主党の支持者に転身しました。1856年にはスティーブン・ダグラスを支持し、次いで1857年のドレッド・スコット対サンドフォード裁判では、被告サンフォードの弁護を担当しました。この時期、奴隷制度に対する彼の立場は複雑であり、個人的には奴隷制度反対の見解を持っていましたが、法廷においては制度を擁護する立場を取ったのです。南北戦争が勃発すると、メリーランド州の連邦離脱に反対する立場をとり、1861年には講和会議にメリーランド州代表として参加しました。

その後、ジョンソンは1861年から1862年にかけてメリーランド州下院議員として活動し、1862年にはエイブラハム・リンカーン大統領から委任を受けて、ルイジアナ州ニューオーリンズにおいてバトラー軍事司令官の政治的判断の見直しを担当しました。彼はバトラー司令官の決定を政府の意向に沿って修正し、連邦上院議員としての任務も果たしました。

戦後の活動

南北戦争後の1866年、ジョンソンは国民同盟会議に参加し、アンドリュー・ジョンソン大統領の政策支援を試みました。また、1868年には駐イギリス公使に任命され、米英間の関係を改善するためにジョンソン＝クラレンドン条約を締結しました。公使としての任務を終えた後、彼はメリーランド州に帰り、再び弁護士業に従事しました。他にも、メリーランド州控訴裁判所の判決を編集する作業や、クー・クラックス・クランに対する起訴手続きの依頼も受けるなど、公共の場で活躍しました。

晩年と死

ジョンソンは1876年2月10日、メリーランド州アナポリスの州知事官邸のバルコニーから転落し、即死という悲劇的な最後を迎えました。彼の遺体はボルチモアのグリーンマウント墓地に埋葬されています。リヴァーディ・ジョンソンの生涯は、法律と政治の両方において重要な役割を果たした貴重な歴史の一部であり、彼の業績は今なお評価されています。

もう一度検索