リーバイ・スタウト

リーバイ・スタウト：苦難を乗り越え、再びマリナーズへ

リーバイ・スタウト（Levi Stoudt）は、1997年生まれ、アメリカ合衆国ペンシルベニア州出身のプロ野球選手。右投右打の投手として、MLBのシアトル・マリナーズに所属しています。

プロ入りとマリナーズ傘下時代

2019年のMLBドラフト3巡目（全体97位）でシアトル・マリナーズから指名されプロ入り。しかし、リーハイ大学在学中から肘の痛みに悩まされており、入団検査の結果、UCL（尺側側副靱帯）断裂が判明。トミー・ジョン手術を受け、2020年は全休となりました。

2021年には、MLB.comのプロスペクトランキングで球団14位にランクイン。A+級エバレット・アクアソックスでプロデビューを果たし、AA級アーカンソー・トラベラーズでもプレー。2チーム合計で15試合に先発登板し、7勝3敗、防御率3.31、86奪三振を記録しました。2022年のプロスペクトランキングでは球団23位にランクインしました。

シンシナティ・レッズ時代

2022年7月、ルイス・カスティーヨとのトレードで、エドウィン・アローヨ、ノエルビ・マルテ、アンドリュー・ムーアと共にシンシナティ・レッズへ移籍。移籍後は、傘下のAA級チャタヌーガ・ルックアウツとAAA級ルイビル・バッツでプレーし、2チーム合計で25試合に先発登板、7勝8敗、防御率4.70、103奪三振の成績を残しました。同年オフには、ルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐため40人枠入りを果たします。

2023年のプロスペクトランキングでは球団14位にランクイン。AAA級ルイビルで開幕を迎え、シーズン初登板で4回をノーヒッターに抑え注目を集めました。コナー・オーバートンの故障者リスト入りに伴い、メジャーデビューのチャンスを得て、4月19日のタンパベイ・レイズ戦で先発。4回を7失点という結果に終わります。2023年シーズンは、メジャーで4試合に登板（先発2試合）、0勝1敗、防御率9.58、9奪三振という成績でした。

2024年2月13日にDFAとなり、2月17日にウェイバー公示を経て、再びマリナーズへ移籍することとなりました。

投球スタイル

投球の中心は、平均90mph台半ば、最速97mph（約156.1km/h）の速球とスライダー。その他にチェンジアップ、緩急をつけたカーブを織り交ぜるオーソドックスなスタイルです。マウンド上での落ち着きは評価されていますが、投球内容に安定感を欠く点が課題とされています。

今後の展望

トミー・ジョン手術からの復帰、レッズでのメジャーデビュー、そしてマリナーズへの復帰と、様々な経験を経てきたリーバイ・スタウト。持ち前の速球と多彩な変化球を駆使し、課題である安定感を克服することで、マリナーズの先発ローテーションの一角を担う存在として活躍することが期待されます。

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