ルイス・アキーノ

ルイス・アントニオ・コロン・アキーノは、1964年5月19日、プエルトリコに生まれました。彼は、1980年代から1990年代にかけて、メジャーリーグベースボール（MLB）と日本プロ野球（NPB）で活躍した、元プロ野球選手（投手）です。

MLBでのキャリア

1981年、コロンはトロント・ブルージェイズと契約し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。1986年8月8日にはメジャーデビューを果たし、その後、カンザスシティ・ロイヤルズ（1988年 - 1992年）、フロリダ・マーリンズ（1993年）、モントリオール・エクスポズ（1995年）、サンフランシスコ・ジャイアンツ（1995年）と、複数のチームを渡り歩きました。ロイヤルズ時代には、主に先発投手として活躍し、その実力を示しました。

NPBでのキャリア

1995年には、中日ドラゴンズのテストを受けましたが、入団には至りませんでした。翌1996年、コロンは近鉄バファローズに入団し、チームのエースとして活躍しました。特に西武ライオンズ戦にはめっぽう強く、その年の11勝のうち6勝を西武から挙げています。チームトップの11勝を記録しましたが、シーズンオフに突然解雇されるという、不可解な出来事がありました。球団側は、「ピッチングパターンを覚えられてしまった」や「大阪ドームへの本拠地移転にあたってチームを一新したかった」など、納得のいかない理由を述べるにとどまりました。ロッカールームでのトラブルが原因で選手から契約延長をしないよう苦情があったとも言われています。

引退とその後

近鉄を解雇された後、1997年にはデトロイト・タイガースのキャンプに参加しましたが、契約には至りませんでした。1998年には、アメリカ独立リーグのアトランティックリーグに加盟していたナシュア・プライドとニューバーグ・ブラックダイヤモンズでプレーし、同年限りで現役を引退しました。

プレースタイルと人物

コロンは、変化球を主体とした技巧派投手でした。腕をくねくねと曲げながら投げる独特な投球フォームは、「オクトパス投法」と呼ばれ、ファンを魅了しました。スライダーとチェンジアップを得意とし、特にチェンジアップは彼の決め球でした。

また、典型的なプエルトリコ人の顔つきで、豊かな口ひげを蓄えていたことから、「投げるマリオ」という愛称でも親しまれていました。

詳細情報

NPB記録
初登板・初先発・初勝利：1996年3月31日、対西武ライオンズ2回戦（西武ライオンズ球場）、7回1/3を2失点
初奪三振：同上、2回裏にダリン・ジャクソンから
初完投：1996年4月25日、対日本ハムファイターズ4回戦（東京ドーム）、8回2失点で敗戦投手
初完投勝利・初完封勝利：1996年6月15日、対日本ハムファイターズ12回戦（東京ドーム）

背番号
32 （1986年）
27 （1988年 - 1994年）
72 （1995年）
33 （1996年）

関連項目

メジャーリーグベースボールの選手一覧 A
プエルトリコ出身のメジャーリーグベースボール選手一覧
中南米出身の日本プロ野球外国人選手一覧#アメリカ領プエルトリコ
大阪近鉄バファローズの選手一覧

外部リンク

選手の通算成績と情報 ESPN, Baseball-Reference, Fangraphs, The Baseball Cube, Baseball-Reference (Register)
選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)
* 個人年度別成績 ルイス・アキーノ - NPB.jp 日本野球機構

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