ルイビル (重巡洋艦)

USS Louisville (CL/CA-28)

ルイビル号は、アメリカ海軍が休日時代に建造し、第二次世界大戦で多くの任務を遂行した重巡洋艦です。この艦はノーザンプトン級重巡洋艦の3番艦として位置づけられています。その名は、ケンタッキー州の都市ルイビルにちなんで名付けられており、同名の艦としては3隻目に当たります。

艦歴

ルイビル号は1929年にワシントン州ブレマートンのピュージェット・サウンド海軍造船所で起工され、1930年に進水しました。1931年には艦長E. J. マーカート大佐の指揮のもと、正式に就役しました。当初は軽巡洋艦の艦種CL-28でしたが、ロンドン海軍軍縮会議後にCA-28として重巡洋艦に変更されています。

大戦前のルイビル号は、北米やハワイへの巡航を行い、サンディエゴでの海域訓練に参加しました。1934年から1935年にかけては、中央アメリカからカリブ海、さらにはカリフォルニアへの航海任務を果たしました。1936年にはサンフランシスコ湾での開橋式典に参加し、ハワイでの活動に従事しました。1938年には長期の太平洋巡航を開始し、オーストラリアを訪れるなど、多彩な任務をこなしました。

第二次世界大戦における活躍

第二次世界大戦が始まった1939年、ルイビル号はカリブ海で艦隊演習を行い、1941年の真珠湾攻撃時には護衛任務に従事していました。その後、ルイビルは太平洋戦線で数多くの戦闘に参加します。

1942年から1943年にかけて、ルイビル号はギルバート諸島やマーシャル諸島に対する攻撃支援を行い、さらにはソロモン諸島での作戦活動にも従事しました。特に1943年のガダルカナル防衛戦では、夜間攻撃を受けながらも戦艦「シカゴ」の曳航に貢献しました。

1944年には南太平洋やアリューシャン方面での火力支援部隊として活躍し、キスカ島撤退作戦にも参加しました。さらに、マリアナ・パラオ諸島の戦いでは、沿岸砲撃に従事し、レイテ湾の戦闘では日本艦隊に対して大規模な砲撃を行いました。この戦闘は、史上最後の戦艦同士の砲戦としても知られています。

戦後の任務

1945年に入ると、ルイビル号は戦争の終息を迎え、新たな任務が与えられました。特攻機の攻撃を受けながらも火力支援を続け、中国地域で連合軍の捕虜収容を行い、その後再びフィラデルフィアへ帰還します。1946年には退役し、大西洋予備役艦隊に加入。最終的には1959年に除籍され、ニューヨークに売却されました。

ルイビル号はその戦功により、13個の従軍星章を受章しています。これはアメリカ海軍史上、艦艇としての存在がいかに重要であったかを示すものです。また、ルイビル号はいくつかの重要な作戦に参加し、その名は戦史に刻まれています。

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