ルパート・フレンド

ルパート・フレンド：多才な英国俳優の軌跡

ルパート・フレンドは、1981年10月9日、イングランドのオックスフォードシャー州で生まれました。ロンドンの演劇学校であるウェバー・ダグラス・アカデミー・オブ・ドラマティック・アートで研鑽を積み、2004年、ジョニー・デップ主演の映画『リバティーン』でスクリーンデビューを飾ります。

しかし、フレンドを一躍有名にしたのは、翌2005年の映画『プライドと偏見』でのウィッカム役でした。この作品で、彼は高い演技力を認められ、注目を集める存在となります。その後も、映画『縞模様のパジャマの少年』のコトラー中尉役や、『ヴィクトリア女王　世紀の愛』でのプリンス・アルバート公役など、数々の話題作に出演。2015年には、映画『ヒットマン: エージェント47』で主演を務めるなど、映画界で活躍を続けました。

フレンドの活動は映画だけにとどまりません。2012年から人気テレビドラマ『HOMELAND』にレギュラー出演し、高い評価を獲得。シーズン2ではゲスト出演でしたが、シーズン3からシーズン6まで主要キャストとしてドラマを牽引しました。さらに、2018年には米CBSの有料動画配信サービスで放送されたドラマ『Strange Angel』にも出演しています。

俳優としての活動に加え、フレンドはマルチな才能を発揮しています。コリン・ファースとキーラ・ナイトレイが出演するショートフィルム『Steve』では、監督、脚本、プロデュースを兼任。さらに、イギリスのジャズバンドKairos 4tetのアルバムに作詞で参加し、「Song For The Open Road」のミュージックビデオも監督しました。

興味深いエピソードとして、BBC Radio 4の番組で明かされた、ジェームズ・ボンド役のオファー拒否があります。若い頃にボンド役のスクリーンテストを受けたものの、経験不足を理由にオファーを断ったというのです。フレンド自身もインタビューで、007シリーズの大ファンだったため、未熟な自分がボンドを演じることでキャラクターを損なうことを懸念したと語っています。

私生活では、映画『プライドと偏見』で共演したキーラ・ナイトレイと交際していましたが、2010年に破局。その後、パラリンピック選手でもあるエイミー・マランスと交際を始め、2014年に婚約、2016年には結婚しています。

近年では、2021年3月にDisney+で配信された『オビ＝ワン・ケノービ』への出演が発表されるなど、現在も精力的に活動を続けています。映画、テレビドラマ、音楽、監督と、多岐にわたる才能で常に進化を続けるルパート・フレンド。今後の活躍にも期待が高まります。彼の幅広い才能と、積み重ねてきた経験が、これからも多くの魅力的な作品を生み出していくことでしょう。

主な出演作品（抜粋）

映画: 『リバティーン』、『プライドと偏見』、『縞模様のパジャマの少年』、『ヴィクトリア女王　世紀の愛』、『ヒットマン: エージェント47』
テレビシリーズ: 『HOMELAND』、『Strange Angel』、『オビ＝ワン・ケノービ』
監督/脚本/プロデュース: 『Steve』(ショートフィルム)
作詞: Kairos 4tet アルバム『Everything We Hold』収録楽曲複数曲

フレンドは、演技力だけでなく、監督や脚本、作詞など多様な才能を持つ稀有な存在です。彼の今後の活躍から目が離せません。

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