ルーベン・ゴタイ

ルーベン・ブルース・ゴタイ（Rubén Bruce Gotay）は、1982年12月25日、プエルトリコ自治連邦区のリオ・ピエドラスで生まれました。彼は、1960年代にメジャーリーガーとして活躍したフリオ・ゴタイを叔父に持つ、野球一家に育ちました。右投両打の内野手として、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。

2000年、ゴタイはMLBドラフトの31巡目（全体914位）でカンザスシティ・ロイヤルズから指名を受け、プロ入りを果たします。2004年8月3日にはメジャーデビューを飾り、同年は44試合に出場。翌2005年には86試合に出場するなど、着実に実績を重ねました。

2006年3月、第1回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）のプエルトリコ代表に選出され、国際舞台も経験しました。しかし、WBC後、メジャーへの定着は叶わず、マイナーリーグでのプレーが続きます。同年7月19日、ジェフ・ケッピンガーとのトレードでニューヨーク・メッツへ移籍しますが、メジャー昇格は果たせませんでした。

2007年、ホセ・バレンティンの故障を機に、ゴタイは4月末にメジャー昇格を果たします。ダミオン・イーズリーとの併用で二塁手として出場機会を得ましたが、7月末にルイス・カスティーヨが移籍加入してからは、代打としての起用が中心となりました。2008年3月、ウェイバー公示を経てアトランタ・ブレーブスへ移籍し、88試合に出場しました。

2009年2月、ピッツバーグ・パイレーツとマイナー契約を結びますが、シーズン開幕直前に放出され、アリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍。その後も、2011年6月18日にブレーブスとマイナー契約、2012年3月8日にトロント・ブルージェイズとマイナー契約、同年6月5日に金銭トレードで古巣のブレーブスへ復帰するなど、チームを転々としました。

2013年3月26日にはセントルイス・カージナルスとマイナー契約を結び、2013年12月18日にはシンシナティ・レッズとマイナー契約を結びました。

2015年、メキシカンリーグのサルティーヨ・サラペメーカーズと契約しますが、すぐにリリース。2016年にも同チームと契約しますが、再び短期間でリリースされました。同年5月16日、独立リーグのアトランティックリーグに所属するロングアイランド・ダックスと契約し、2017年シーズンをもって現役を引退しました。

引退後、ゴタイは指導者の道へ進みます。2018年、フィラデルフィア・フィリーズ傘下A+級クリアウォーター・スレッシャーズのコーチに就任。2019年には、ルーキー級ガルフ・コーストリーグ・フィリーズのコーチを務めました。2021年からは、ピッツバーグ・パイレーツ傘下A+級グリーンズボロ・グラスホッパーズのコーチとして、若手選手の育成に力を注いでいます。

ゴタイは、現役時代、メジャーリーグでの出場経験こそ限られていましたが、内外野を守れるユーティリティプレイヤーとして、様々なチームで貴重な役割を果たしました。引退後は、コーチとして、自身の経験を活かし、次世代の育成に貢献しています。

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