レイラ・フェルナンデス

レイラ・アニー・フェルナンデス

レイラ・アニー・フェルナンデスは、2002年9月6日にカナダのケベック州モントリオールで生まれた女子プロテニス選手です。身長168cm、左利きで、バックハンドストロークは両手打ち。WTAツアーではこれまでにシングルスで3度の優勝を飾っており、シングルスのキャリア最高ランキングは13位、ダブルスでは17位を記録しています。

生い立ちと背景

彼女は多様なルーツを持っています。父親のホルヘ・フェルナンデスはエクアドル出身の元サッカー選手であり、母親のアイリーンはフィリピン系カナダ人です。妹のビアンカ・フェルナンデスもまたテニス選手として活動しており、家族全体がスポーツに深く関わっています。

ジュニアでの活躍

ジュニア時代からその才能を示していました。特に2019年は飛躍の年となります。1月には全豪オープンジュニア女子シングルスで決勝に進出しましたが、惜しくも第1シードのクララ・タウソンに敗れ、準優勝に終わりました。しかし、同年6月の全仏オープンジュニア女子シングルスでは見事優勝。決勝でエマ・ナヴァッロを破り、カナダ人女性選手としては2012年のウージニー・ブシャール以来となるグランドスラムジュニア単独優勝の快挙を達成しました。この優勝により、彼女はWTAジュニア女子ランキングで世界1位の座を獲得しました。

プロ経歴

プロ転向後も着実に成績を積み重ねています。

2021年: 3月にはモンテレイ・オープンでWTAツアーシングルス初優勝を18歳で飾りました。同年9月の全米オープンでは、ノーシードながら驚異的な快進撃を見せます。3回戦で前回王者である第3シードの大坂なおみを破ると、続く4回戦で元王者のアンゲリク・ケルバー（第16シード）に勝利。準々決勝では第5シードのエリナ・スビトリナを、準決勝では元世界ランキング1位で第2シードのアリーナ・サバレンカを破るなど、次々と世界のトップ選手を撃破しました。大会期間中に19歳の誕生日を迎え、自身初のグランドスラム決勝に進出しましたが、同じ10代の新鋭エマ・ラドゥカヌに敗れ準優勝となりました。

2022年: 3月のモンテレイ・オープンで前年に続き優勝し、大会2連覇を達成しました。

2023年: ダブルスでも実績を上げます。3月のマイアミ・オープンではテイラー・タウンゼントとペアを組み、WTA1000トーナメントで自身初の決勝進出、準優勝を果たしました。同年6月の全仏オープンでもタウンゼントとペアを組み、グランドスラム大会で初のダブルス決勝に進みましたが、準優勝となりました。シングルスでは10月の香港オープンで優勝し、WTAツアー通算3勝目を挙げました。

2024年: パリオリンピックにはシングルス第16シードとして出場し、3回戦まで進みました。ダブルスにもガブリエラ・ダブロウスキーと第5シードで出場しましたが、2回戦で敗退しています。

人物像

テニス選手としての活動と並行して、学業にも励んでいます。WTAと提携しているインディアナ大学イースト校で、女子選手がオンラインで学位を取得できるプログラムを利用し、経営学を学んでいます。語学にも優れており、英語、フランス語、スペイン語の3カ国語を流暢に話すことができます。また、サッカーファンとして知られており、特にスペインのレアル・マドリードとイングランドのマンチェスター・シティFCを応援しています。

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