レガシー

レガシーとは

「レガシー」という言葉は、一般的に前任者から受け継がれたもの全般を指します。遺産と訳されることもありますが、必ずしも金銭的な価値を伴うものに限らず、代々受け継がれる伝統や慣習なども含まれます。良い意味でも悪い意味でも使われ、必ずしも否定的な意味合いを持つわけではありません。

様々な分野でのレガシー

「レガシー」は、特定の分野に限らず、様々な文脈で使用されます。

オリンピック・レガシー：オリンピックのような大規模な競技大会が開催された後、開催地に長期的な影響をもたらすものを指します。インフラ整備や経済効果、文化的な影響などが含まれます。
教育：アメリカの名門私立大学であるアイビーリーグでは、卒業生の親族や子孫が優先的に入学できる制度があり、これもレガシーの一例として挙げられます。
製品名：自動車のスバル・レガシィ、航空機のエンブラエル・レガシー600など、商品名にも「レガシー」が用いられることがあります。
音楽：バンドのレガシー・オブ・サウンドや、ソニー・ミュージックエンタテインメントの子会社であるレガシー・レコーディングスなどがあります。また、テスタメント、プレイング・マンティス、ポコ、マッドボールといったアーティストのアルバムタイトルにも「レガシー」が使われています。
プロレス：プロレス団体WWEに登場するユニット名としても使用されています。
その他：映画、テレビドラマ、競走馬の冠名など、様々な分野で「レガシー」という言葉が用いられています。

コンピュータ用語としてのレガシー

コンピュータの分野では、「レガシーシステム」や「レガシーデバイス」のように、古い技術やシステムを指す言葉として、しばしば否定的な意味合いで使用されます。例えば、Unicode以前の文字コード体系や、時代遅れのインターフェースなどを指す際に使われます。

日本におけるレガシー

日本では、2020年東京オリンピック・パラリンピックの準備が進められていた2010年代半ば以降、この言葉の使用頻度が上がりました。オリンピック開催による様々な影響を「レガシー」として捉え、議論する文脈で使われることが多くなりました。

レガシーの多義性

このように、「レガシー」は様々な意味合いを持つ言葉であり、文脈によってそのニュアンスは異なります。遺産や伝統といった良い意味で使われることもあれば、時代遅れや旧式といった否定的な意味で使われることもあります。そのため、どのような文脈で使用されているかを理解することが重要です。

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