レジー・ロビー

レジー・ロビー：伝説のパンター

レジー・ロビー（Reginald Henry Roby、1961年7月30日 - 2005年2月22日）は、アメリカ合衆国アイオワ州ウォータールー出身のアメリカンフットボール選手でした。ポジションはパンター。

生い立ちと大学時代

高校時代は野球の投手として活躍し、MLBのシンシナティ・レッズからドラフト指名を受けましたが、大学へ進学しました。アイオワ大学では、当初クォーターバックの経験もあったものの、コーチの勧めでパンターに転向。すると、その才能が開花し、チームを大きく躍進させました。彼が入学するまで20年間勝ち越すことのなかったアイオワ大学は、1981年に23年ぶりのローズボウル出場を果たします。この年、ロビーはNCAA記録となる平均49.8ヤードのパントを記録しました。翌1982年も全米トップとなる平均48.1ヤードを記録し、大学通算の平均45.4ヤードはカレッジフットボールの新記録となりました。

NFLでの活躍

1983年のNFLドラフトで、マイアミ・ドルフィンズに6巡目で指名され入団。すぐにその実力を発揮し、チームに貢献しました。1985年にはプロボウルに出場し、プロボウル記録となる10回のパントを蹴りました。1986年には、ネットアベレージ（パントの飛距離から相手にリターンされたヤードを引いたもの）平均38.7ヤードでNFLトップの成績を収めました。同年9月28日のサンフランシスコ・フォーティナイナーズ戦では、平均58.5ヤードというチーム記録を樹立しています。1987年11月29日のバッファロー・ビルズ戦では、77ヤードのパントを蹴りましたが、相手に70ヤードリターンされてしまいました。

1991年には、NFLトップとなる平均45.7ヤードの数字を記録。しかし、1993年8月30日にデイル・ハッチャーとのポジション争いに敗れ、ドルフィンズからカットされました。その後、ワシントン・レッドスキンズ、タンパベイ・バッカニアーズ、ヒューストン/テネシー・オイラーズ、サンフランシスコ・フォーティナイナーズと渡り歩きました。

1995年には、ジョン・ブーティへの48ヤードのパスを決めたこともあります。

1999年に引退するまでの16年間で、992回のパントを蹴り、平均43.3ヤード（ネット平均34.0ヤード）を記録。298回は相手陣内20ヤード以内に蹴りこみ、112回はタッチバックとなりました。

突然の死

2005年2月22日、ナッシュビルの自宅で心停止しているところを妻に発見され、死去しました。43歳という若さでした。死因は発表されていません。妻と6人の子供が残されました。彼の死について、元マイアミ・ドルフィンズのヘッドコーチ、ドン・シュラは「彼は素晴らしいパンターだった。彼のおかげで良いフィールドポジションを得ることができ勝てた試合も多かった」と述べています。

栄光

NFL1980年代オールディケイドチームに選出されています。

従兄弟のコートニー・ロビーもワイドレシーバーとしてNFLでプレーしました。

レジー・ロビーは、その卓越した技術と貢献により、NFL史上に残る偉大なパンターとして記憶されています。

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