1983年のNFL

1983年のNFLシーズン

1983年のNFLは、9月3日にレギュラーシーズンが始まり、1月22日にはフロリダ州タンパで第18回スーパーボウルが開催されました。このシーズンは、カリフォルニア州のホノルルで1月28日に行われたプロボウルを含めて、NFLファンにとって非常に期待されるものでした。

ドラフトの概要

この年のドラフトは、4月26日と27日に行われ、計335名の選手が指名されました。最初のピックでボルチモア・コルツが選んだのは、ジョン・エルウェイでした。1983年のドラフトにおいては、エルウェイを含む6人のクォーターバック（QB）が1巡目で指名されました。その他のQBにはトッド・ブラックリッジ、ジム・ケリー、トニー・イースン、ケン・オブライエン、ダン・マリーノがいます。

特に注目すべきは、アメリカン・フットボール・カンファレンス（AFC）東地区の5チームが全て1巡でQBを指名した点です。エルウェイ、ケリー、イースン、マリーノの4人は後にスーパーボウルに出場することになります。実際、彼らはドラフト後の16年間のうち、11回もAFC代表としてスーパーボウルに挑んでいますが、最初の14シーズンではチームが敗北することが多かったのが印象的です。さらに、エルウェイ、ケリー、オブライエン、マリーノの4人はプロボウルに選ばれ、エルウェイ、ケリー、マリーノの3人はプロフットボール殿堂入りを果たしました。

ただし、注目のエルウェイとケリーは、指名されたチームと契約を結ばない選択をします。エルウェイはボルチモア・コルツでのプレーを拒否しており、メジャーリーグベースボールのニューヨーク・ヤンキースのオーナーであるジョージ・スタインブレナーも彼の野球の才能を高く評価しました。ドラフト数日後、コルツはエルウェイをデンバー・ブロンコスにトレードしました。一方のケリーもUSFLのヒューストン・ギャンブラーズと契約し、1986年にはビルズと契約を結びました。

ルールの変更

1983年のシーズンではいくつかのルール変更がありました。例えば、試合の前後半の残り時間が30秒以下で、守備側が劣勢でかつタイムアウトが残っていない場合、守備側に反則が発生した時の選択として、攻撃側がハーフを終了させることを選べるようになりました。また、ボールに触れようとして偶然に接触した場合には、パスインターフェアランスとして扱われなくなりました。選手同士の接触に関する安全面も重視され、ヘルメットを使ったタックルは禁止されました。

レギュラーシーズンのスケジュール

この年のレギュラーシーズンでは、各チームは16試合を行います。対戦相手の決定は、前年の成績に基づいて行われました。前年はストライキの影響で地区別順位ではなく、カンファレンス内順位の上位8チームがプレイオフに進出していたため、対戦相手は地区順位に組み直して決定されました。具体的な試合の組み合わせはチームごとに異なるものの、全体としては前年の成績を反映したバランスの良いスケジュールが組まれました。これにより、戦力の拮抗した試合が展開され、ファンの期待も高まりました。

受賞者とプロボウル

シーズンの締めくくりとなるプロボウルでは、トップ選手が一堂に会し、ファンに素晴らしいパフォーマンスを披露しました。1983年のプロボウルの詳細については、別途紹介することにします。その結果、選手たちの活躍が各方面から称賛され、NFL全体の盛り上がりを生み出したことで、これ以降のシーズンへの期待を高めることとなりました。

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