レッスルマニア36

レッスルマニア36：歴史的無観客開催と衝撃の試合結果

レッスルマニア36は、WWEが主催するプロレスの祭典、レッスルマニアの第36回大会です。2020年4月4日と5日（日本時間5日と6日）、WWEネットワークで配信されました。当初はフロリダ州タンパのレイモンド・ジェームス・スタジアムで開催予定でしたが、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、急遽オーランドのパフォーマンスセンターに変更。さらに、観客を一切入れない無観客試合という、前身のWWF時代から続くペイ・パー・ビューイベント史上初の試みとなりました。

開催地変更と無観客試合の決定

開催地であるタンパは2019年3月に発表され、WWE殿堂入り式典、スマックダウン、NXTテイクオーバー、ロウなど、関連イベントも同地で開催予定でした。しかし、3月頃から世界的にライブイベントの中止が相次ぎ、WWEも3月16日に有観客開催を断念。パフォーマンスセンターでの無観客開催を発表しました。さらに、中止となったNXTテイクオーバー:タンパベイの代替として、開催日を4日追加し、2日間にわたる大会となりました。元NFL選手のロブ・グロンコウスキーが進行役を務めたことも話題を呼びました。グロンコウスキーは過去にレッスルマニア33にも出演しています。

WWEは、大会前後を含むTVショーを集中収録。3月25日と26日にはレッスルマニア36の本大会収録が行われたと報じられています。この迅速な対応と決断は、パンデミック下におけるエンターテイメント業界の大きな転換点となりました。

注目のストーリーとメインイベント

大会の注目カードの一つは、ロイヤルランブルで優勝したドリュー・マッキンタイアと、WWE王者のブロック・レスナーによる王座戦です。マッキンタイアは、ロイヤルランブル優勝翌日のロウでレスナーへの挑戦を表明し、その後のSuper ShowDownで王座戦が正式決定しました。

もう一つの注目カードは、ザ・アンダーテイカー対AJスタイルズ戦です。スタイルズはSuper ShowDownで行われたガントレット形式のトゥワイク杯戦で、レイ・ミステリオとの対戦目前で、手下であるカール・アンダーソンとルーク・ギャローズにミステリオを襲撃させ、勝利寸前まで迫ります。しかし、そこにザ・アンダーテイカーが登場。チョークスラムを受け、惜しくもトゥワイク杯を逃しました。その後、スタイルズは3月7日のRAWでアンダーテイカーへの挑戦を発表、この夢の対戦が実現しました。

さらに、ユニバーサル王座を巡るゴールドバーグとロマン・レインズの試合も注目されました。ゴールドバーグがSuper ShowDownで王座を奪取した後、次期挑戦者としてレインズが指名されましたが、レインズの新型コロナウイルス感染と白血病合併症のリスクにより、対戦相手はブラウン・ストローマンに変更となりました。

その他の注目カードと結果

女子ロイヤルランブル戦を制したシャーロット・フレアーは、NXT女子王者のリア・リプリーを襲撃。NXTテイクオーバー:ポートランドで王座防衛に成功したリプリーもシャーロットを襲撃し、レッスルマニアでの王座戦が決定しました。また、前年のレッスルマニアでメインイベントを飾ったベッキー・リンチは、エリミネーション・チェンバー戦を制したシェイナ・ベイズラーとロウ女子王座を賭けて対戦しました。

レッスルマニア36は、歴史的な無観客開催と、数々の衝撃的な試合結果で記憶に残る大会となりました。パンデミックという困難な状況下でも、WWEは創意工夫を凝らし、世界中のファンにプロレスの興奮を届けました。それぞれの試合結果は、WWEの公式ウェブサイトなどで確認できます。この大会は、プロレスの歴史に新たな1ページを刻んだと言えるでしょう。そして、この大会は、プロレス業界だけでなく、エンターテイメント業界全体に大きな影響を与えたと言えるでしょう。

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