レット・イット・ロール ソングス・オブ・ジョージ・ハリスン

『レット・イット・ロール ソングス・オブ・ジョージ・ハリスン』は、2009年6月16日にリリースされたジョージ・ハリスンのベスト・アルバムです。日本では同年7月8日に発売されました。

このアルバムは、ビートルズ解散後のジョージ・ハリスンの輝かしいソロキャリアを総括する初のベスト・アルバムとして企画されました。過去には、『ザ・ベスト・オブ・[[ジョージ・ハリスン]]』（1976年）と『ダーク・ホース 1976-1989』（1989年）というベスト盤が存在しましたが、前者はレコード会社移籍時に発表されたもので、後者は自身のレーベル「ダーク・ホース」時代の楽曲のみで構成されていました。

『レット・イット・ロール』は、ジョージの妻であるオリヴィア・ハリスンが選曲を担当し、ジョージ・マーティンの息子であるジャイルズ・マーティンがデジタル・リマスターを手掛けました。これにより、ジョージのソロキャリアを代表する楽曲たちが、より洗練された音質で蘇っています。

収録曲は、ジョージの代表作である『オール・シングス・マスト・パス』からの楽曲を始め、『クラウド・ナイン』、『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』など、彼の音楽的多様性を示す幅広い選曲となっています。また、『バングラデシュ・コンサート』に収録されたビートルズ時代の楽曲「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス（ライブ）」や「サムシング（ライブ）」、「ヒア・カムズ・ザ・サン（ライブ）」も収録されており、彼のキャリア全体を俯瞰できる内容となっています。

晩年の作品となったアルバム『ブレインウォッシュド』からも、「エニイ・ロード」「マルワ・ブルース」「悠久の輝き」の3曲が収録されており、最晩年のジョージの音楽性にも触れることができます。さらに、ボブ・ディラン作の「アイ・ドント・ウォント・トゥ・ドゥ・イット（青春の想い）」や、映画『リーサル・ウェポン2/炎の約束|リーサル・ウェポン2_炎の約束』の主題歌「チアー・ダウン」など、意外な選曲も楽しめます。

収録曲リスト

1. セット・オン・ユー - Got My Mind Set On You
2. ギヴ・ミー・ラヴ - Give Me Love (Give Me Peace On Earth)
3. サー・フランキー・クリスプのバラード - Ballad Of Sir Frankie Crisp (Let It Roll)
4. マイ・スウィート・ロード - My Sweet Lord
5. ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス（ライブ） - While My Guitar Gently Weeps(Live)
6. オール・シングス・マスト・パス - All Things Must Pass
7. エニイ・ロード - Any Road
8. ディス・イズ・ラヴ - This is Love
9. 過ぎ去りし日々 - All Those Years Ago
10. マルワ・ブルース - Marwa Blues
11. 美しき人生 - What Is Life
12. 悠久の輝き - Rising Sun
13. FAB - When We Was Fab
14. サムシング（ライブ） - Something(Live)
15. ブロー・アウェイ - Blow Away
16. チアー・ダウン - Cheer Down
17. ヒア・カムズ・ザ・サン（ライブ） - Here Comes The Sun(Live)
18. アイ・ドント・ウォント・トゥ・ドゥ・イット（青春の想い） - I Don't Want To Do It
19. イズント・イット・ア・ピティー - Isn't It A Pity
20. イズント・イット・ア・ピティー（デモ・バージョン） - Isn't It A Pity (Demo Version)※iTunes Store販売版のみのボーナス・トラック

『レット・イット・ロール』は、ジョージ・ハリスンの音楽の魅力を凝縮した、まさに究極のベスト・アルバムと言えるでしょう。

もう一度検索