レテー・カウマン

レテー・B・カウマンの生涯と業績

レテー・B・カウマン（Lettie Burd Cowman、1870年 - 1960年）は、アメリカから日本に派遣された宣教師の妻として知られています。彼女は中田重治や夫チャールズ・E・カウマンと共に、ホーリネス教会の設立に尽力しました。彼女の活動は日本におけるキリスト教の普及に大きく貢献しました。

生い立ちと結婚

1889年、レテーはチャールズ・カウマンと結婚し、ロッキー山脈の中腹で家庭を築きました。しかし、健康を損ねた彼女を支えるため、夫のチャールズは熱心に祈り続け、その結果レテーは回復を果たしました。この出来事をきっかけに夫婦はシカゴに移住します。そして、1896年にチャールズと共にムーディー聖書学院の学生であった中田重治と出会います。

神の召命

1894年にレテーは宣教師としての召命を受けると確信しました。この思いは1900年に日本に宣教に行くよう神からの召しを受けたことにつながります。六週間後、チャールズも同様の召命を経験し、二人は共に日本に宣教することを決意します。

日本での活動

1901年に日本に来た夫妻は、中田重治と共に中央福音伝道館を創設しました。1905年には、彼らと共に東洋宣教会を設立。これにより、彼女の信仰と宣教活動はさらに広がります。また、カウマン夫妻は、1907年に朝鮮半島でも宣教活動を始め、使命を果たそうとしました。

事件と帰国

1911年、カウマン夫妻は聖教団事件の際に日本人宣教師とアメリカ人宣教師の対立を経験しましたが、すぐに和解することができました。その後、1917年にはアメリカに帰国します。帰国後、1924年に夫チャールズが長い闘病生活の末に亡くなり、レテーは東洋宣教会の総理に就任しました。

著作

レテーは多くの著作を残しており、その中でも特に「荒野の泉」（1925年）は有名です。この書籍は1960年に日本語訳されるとともに、12カ国語に翻訳され、世界中で広く読まれることになりました。その他の著作には「潤った園のように」、「谷間の泉」、「慰めの泉」、「山頂を目指して」、「日の出に向かって」などがあります。

最期

1960年、レテー・B・カウマンはその生涯を閉じました。彼女の信仰、著作、そして日本における宣教の業績は、今なお多くの人々に影響を与え続けています。彼女の生涯は、キリスト教の教義だけでなく、宣教の重要性を多くの人々に伝えるものとなったのです。

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