レディイーライ

レディイーライ：輝ける競走馬の生涯

レディイーライは、アメリカ合衆国で活躍したサラブレッド競走馬であり、その後の繁殖牝馬としての成功も収めた名馬です。2012年2月2日の誕生以来、数々の栄光と困難を経験し、競馬史にその名を刻みました。

競走馬としてのキャリアは、2014年8月のサラトガ競馬場デビューから始まりました。イラッド・オルティス・ジュニア騎手とのコンビで初勝利を飾り、以後、引退までオルティス騎手が手綱を取り続けました。2歳時には3戦全勝という圧倒的な強さでブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズターフ（G1）を制覇。鮮烈なデビューを飾りました。

続く2015年には、ベルモントオークス招待ステークス（G1）を制し、G1レース2勝目を挙げ、デビューから6連勝という驚異的な記録を達成しました。しかし、この輝かしい記録の裏で、レディイーライは蹄葉炎という難病に襲われます。1年以上の長期休養を余儀なくされ、関係者一同、その復帰を案じました。

2016年8月、レディイーライは勇躍復帰を果たします。初戦は惜しくも2着に終わりましたが、続くフラワーボウルステークス（G1）で勝利し、見事復活を遂げました。同年、ブリーダーズカップ・フィリー＆メアターフでは、英国の強豪クイーンズトラストにハナ差及ばず2着という結果に終わりました。

2017年は、ゲイムリーステークス（G1）とダイアナステークス（G1）を制覇し、G1勝利数を5つに伸ばしました。そして迎えたラストラン、ブリーダーズカップ・フィリー＆メアターフ。前年の雪辱を期して臨んだレースでしたが、レース中に裂傷を負い、7着に敗退。悲願達成とはなりませんでした。この結果を受け、当初予定されていたセールの出馬も中止となり、引退か現役続行かの判断は翌年まで持ち越しとなりました。

そして2018年1月16日、レディイーライの現役引退が正式に発表されました。引退発表直後には、前年度のエクリプス賞最優秀芝牝馬に選出されるという栄誉にも輝きました。

競走馬生活を終えたレディイーライは、繁殖牝馬としての新たな道を歩み始めます。2018年、ウォーフロントを種付けされ、受胎した状態でキーンランド11月繁殖セールに出品。ヒルンデイルファームによって420万ドル（当時のレートで約4億8000万円）という高額で落札されました。

レディイーライの血統背景にも注目が集まりました。6代母にはファルマスステークス勝ち馬であるEclairの名があり、母の姉であるAfleet Francaisの子孫にはマディソンステークス勝ち馬のスパイスドパーフェクションがいます。さらに3代母Khazaeenまで遡ると、キングカメハメハなどの名馬との近親関係も確認できます。

レディイーライの競走成績は、Racing Postなどの競馬情報サイトで確認できます。輝かしい戦績、そして困難を乗り越えたその生涯は、多くの競馬ファンに感動と勇気を与え続けています。彼女の血統が未来の競馬界を彩っていくことを期待せずにはいられません。

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