レディパステル

レディパステルの詳細について

レディパステル（Lady Pastel）は、1998年4月26日に生まれた日本の競走馬で、後に繁殖牝馬としても活躍しました。彼女の競走生活の中で、特筆すべきは2001年の優駿[[牝馬]]を制したことです。このレースでの勝利は、彼女のキャリアを決定づける大きな一戦となりました。

競走馬時代

レディパステルは、一口馬主クラブであるロードサラブレッドオーナーズに属していました。彼女は2001年1月8日に中山芝1800メートルの新馬戦でデビューを果たします。この初戦では3着、次戦は2着と連続で掲示板に載りましたが、なかなか勝利をつかめませんでした。しかし、ダートに移った3戦目で待望の初勝利を飾ります。次のレースである芝の500万下では、クビ差で2着に入ると、その結果を受けて騎手が変更され、蛯名正義とのコンビで次戦に臨むことが決まりました。

桜花賞の前日のミモザ賞では蛯名とともに快勝し、この勢いのまま優駿[[牝馬]]を目指すことになります。しかし、フローラステークスに出走する際、蛯名がタイムフェアレディに騎乗するため騎手が変更され、短期免許を取得した外国人騎手ケント・デザーモを迎え入れることになります。フローラステークスは一番人気となったものの、残念ながら2着に終わりました。

本番の優駿[[牝馬]]では、テイエムオーシャンが圧倒的な人気だったにも関わらず、レディパステルは5番人気でレースに臨みました。テイエムオーシャンが直線で伸び悩む中、後方からの追い込みを見せたレディパステルが同じく後方から来たローズバドとの接戦をクビ差で制し、見事に優勝を果たします。この勝利により、デザーモ騎手は外国人として初のクラシック勝ちを記録しました。

その後の秋には、蛯名と再びコンビを組み紫苑ステークスで勝利。秋華賞では3着に入るものの、エリザベス女王杯では4着。重要なレースでも古馬に対して好走を見せ、特に中山牝馬ステークスと府中牝馬ステークスでは勝利を収めていました。レディパステルは全21戦を通じて一度も掲示板を外すことなく、非常に安定した成績を残すことができました。

繁殖牝馬としての活動

引退後、レディパステルは日本ではなくヨーロッパに繋養されました。初年度と2年目にはロックオブジブラルタルと交配し、牡馬を出産。その子ども達は日本に輸入され、2007年には初仔のロードバロックが競走馬デビューし、2008年に初勝利を挙げています。3年目にはモンジューとの交配を行った後、日本に帰国し、ケイアイファームで飼育されましたが、2019年には用途変更となり、その後の行方は不明です。2022年時点では、依然としてその存在が見られません。

レディパステルの7番仔であるパルテノンの産駒マテンロウオリオンは、2022年のシンザン記念で優勝するなど、血統の新たな可能性を示しました。彼女の競走馬としての功績や繁殖牝馬としての活動は、多くの競馬ファンただけでなく、未来の競走馬たちにも影響を与え続けています。

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