レネゲイズ (レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのアルバム)

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン カバーアルバム「レネゲイズ」

「レネゲイズ (Renegades)」は、アメリカのロックバンド、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン (RATM) が2000年に発表したカバー・アルバムです。ボーカルのザック・デ・ラ・ロッチャの脱退直後にリリースされましたが、ザック自身もボーカルとして参加しています。

RATMは、ヘヴィメタル、ハードコア・パンク、ヒップホップを融合させた独自の音楽性、そして社会に対する強いメッセージ性で知られています。このアルバムでは、彼らが影響を受けた様々なアーティストの楽曲をRATM流に解釈し、新たな命を吹き込んでいます。

多様なジャンルを横断する選曲

収録されている楽曲は、ヒップホップ、ロック、パンクなど、多岐にわたるジャンルを網羅しています。

エリック・B.&ラキムの「マイクロフォン・フィーンド」
MC5の「キック・アウト・ザ・ジャムズ」
アフリカ・バンバータの「レネゲイズ・オブ・ファンク」
ディーヴォの「ビューティフル・ワールド」
マイナー・スレットの「イン・マイ・アイズ」
ブルース・スプリングスティーンの「ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード」
ローリング・ストーンズの「ストリート・ファイティング・マン」
ボブ・ディランの「マギーズ・ファーム」

これらの楽曲は、RATMのフィルターを通すことで、原曲とは異なる新たな魅力を引き出されています。特に、「マギーズ・ファーム」のRATMバージョンは、映画『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』のエンドロールで使用され、幅広い層に知られるようになりました。

ジャケットデザイン

アルバムのジャケットデザインは、ロバート・インディアナのポップアート作品『LOVE』のパロディとなっており、「LOVE」の文字が「RAGE（怒り）」に置き換えられています。これは、RATMの音楽におけるメッセージ性を象徴するものであり、彼らの反骨精神を強く表しています。

ライブバージョン

アルバムには、ライブバージョンも収録されており、RATMのライブパフォーマンスの熱量を感じることができます。

キック・アウト・ザ・ジャムズ（ライヴ）
ハウ・アイ・クドゥ・ジャスト・キル・ア・マン（ライヴ - feat. B-リアル and セン・ドッグ）

まとめ

「レネゲイズ」は、RATMの音楽的なルーツと、彼らが影響を受けてきたアーティストたちへの敬意を示す作品です。単なるカバーアルバムという枠を超え、RATMのメッセージと音楽性を改めて提示する重要な作品と言えるでしょう。

もう一度検索