ロザリンド・ラッセル

ロザリンド・ラッセルの紹介

ロザリンド・ラッセル（Rosalind Russell, 1907年 6月4日 - 1976年 11月28日）は、アメリカの映画界を代表する女優の一人で、特にコメディの分野でその才能を発揮しました。彼女はコネティカット州で生まれ、カトリック系の学校に通った後、ニューヨークのアメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アートで演技を学びました。彼女のキャリアは、ファッションモデルやブロードウェイでの活動を経て、ユニヴァーサル映画と契約し、その後メトロ・ゴールドウィン・メイヤーに移籍する形でスタートします。

1934年に映画界にデビューすると、ラッセルはすぐにコメディの役でその実力を示しました。特に1940年に公開されたハワード・ホークス監督のスクリューボール・コメディ『ヒズ・ガール・フライデー』でのヒロイン役が彼女のキャリアの中で特に高く評価されています。この作品は、彼女の魅力と演技力を世に知らしめ、後の映画人たちに多大な影響を与えました。

アワードと業績

ラッセルは、その華々しいキャリアを通じて、アカデミー賞に4度ノミネートされる他、5度のゴールデングローブ賞を受賞し、トニー賞も手にしました。映画だけでなく、舞台でも活躍し、広範囲にわたるジャンルでの才能を顕示しています。

彼女の主な出演作品には、『悪夢』（1934年）、『ザ・ウィメン』（1939年）、『My Sister Eileen』（1942年）、『メイム叔母さん』（1958年）などがあります。特に『世界の母』では、ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされました。これらの実績から、ラッセルはコメディだけでなく、シリアスな役柄でも高い評価を受けています。

代表的な作品一覧

- 悪夢 Evelyn Prentice (1934)
- 結婚十分前 Forsaking All Others (1934)
- 春の宵 The Night Is Young (1935)
- 空の軍隊 West Point of the Air (1935)
- 無軌道行進曲 Reckless (1935)
- 支那海 China Seas (1935)
- 米国の機密室 Rendezvouz (1935)
- 何が彼をそうさせたか It Had to Happen (1936)
- 二国旗の下に Under Two Flags (1936)
- 姫君御満足 Trouble for Two (1936)
- 夜は必ず来る Night Must Fall (1937)
- 結婚スクラム Four's a Crowd (1938)
- 城砦 The Citadel (1938)
- ザ・ウィメン The Women (1939)
- ヒズ・ガール・フライデー His Girl Friday (1940)
- My Sister Eileen (1942)
- 風を起す女 What a Woman! (1943)
- 世界の母 Sister Kenny (1946)
- Mourning Becomes Electra (1947)
- 特ダネ女史 A Woman of Distinction (1950)
- ピクニック Picnic (1955)
- メイム叔母さん Auntie Mame (1958)
- A Majority of One (1961)
- ジプシー Gypsy (1962)
- 青春がいっぱい The Trouble with Angels (1966)
- 青春ダイナマイト Where Angels Go Trouble Follows! (1968)
- 危険な国から愛をこめて Mrs. Pollifax-Spy (1971)

結び

ロザリンド・ラッセルの活動は、今もなお多くの人々に感銘を与えています。彼女の存在は、映画や舞台を通じて多くの観客を喜ばせ、彼女が築いた足跡は後世の女優たちに影響を与え続けています。その豊かな表現力とユーモアは、これからも幾世代にもわたって語り継がれることでしょう。彼女の作品は、映画史における名作として、今を生きる私たちにも多くの楽しみを提供してくれます。

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