ロシュフォールの恋人たち

ロシュフォールの恋人たち

『ロシュフォールの恋人たち』（原題：Les Demoiselles de Rochefort）は、1967年に公開されたフランスのミュージカル映画です。ジャック・ドゥミが監督を務め、音楽はミシェル・ルグランが担当しました。

概要

この映画は、カトリーヌ・ドヌーヴと、実の姉であるフランソワーズ・ドルレアックが双子の姉妹を演じていることで有名です。さらに、ジーン・ケリー、ジョージ・チャキリス、ジャック・ペラン、ダニエル・ダリュー、ミシェル・ピコリなど、フランスとアメリカの豪華な俳優陣が出演しています。

音楽は、ドゥミ監督の前作『シェルブールの雨傘』でもタッグを組んだミシェル・ルグランが担当し、映画を彩る数々の印象的な楽曲を生み出しました。

公開25周年を記念して、ジャック・ドゥミの妻であるアニエス・ヴァルダ監督が、ドキュメンタリー映画『Les demoiselles ont eu 25 ans』を制作しました。また、『シェルブールの雨傘』製作45周年を記念し、日本でデジタルリマスター版が特別上映されました。

ストーリー

物語の舞台は、フランス南西部の海辺の街ロシュフォールです。年に一度の祭りを二日後に控え、街は活気に満ち溢れていました。この街に住む美しい双子の姉妹、ソランジュとデルフィーヌは、それぞれ音楽家とバレリーナを目指し、いつかパリで自分たちの才能を試したいと願っていました。また、素敵な恋人との出会いも夢見ていました。

姉妹の母親イヴォンヌは、カフェの女主人として店を切り盛りしています。気さくな人柄で多くの常連客に愛され、店はいつも賑わっていました。その中には、祭でオートバイの曲乗りを披露するエチエンヌとビルのコンビや、理想の女性を描く水兵のマクサンスがいました。

祭当日、広場には様々な舞台が設置され、ショーが繰り広げられます。ひょんなことから、ソランジュとデルフィーヌもエチエンヌとビルに誘われ、舞台で歌と踊りを披露し、大成功を収めました。ショーの後、エチエンヌとビルは姉妹をパリに誘います。姉妹は「パリで大芸術家になり、素敵な恋人を見つけよう」と決意します。

しかし、「素敵な恋人」は意外にもすぐ近くにいました。ソランジュはパリへの出発直前、以前出会ったアンディと再会します。一方、イヴォンヌもまた、以前別れてしまった恋人で楽器店を経営するダーム氏と再び結ばれました。デルフィーヌは、幸せそうなソランジュたちに別れを告げ、エチエンヌやビルと共にパリへと出発します。

キャスト

デルフィーヌ：カトリーヌ・ドヌーヴ（歌：アンヌ・ジェルマン）
ソランジュ：フランソワーズ・ドルレアック（歌：クロード・パラン）
アンディ・ミラー：ジーン・ケリー（歌：ドナルド・バーク）
エチエンヌ：ジョージ・チャキリス（歌：ロミュ・アルド）
マクサンス：ジャック・ペラン（歌：ジャック・ルヴォー）
イヴォンヌ：ダニエル・ダリュー（歌：ダニエル・ダリュー）
シモン・ダーム：ミシェル・ピコリ（歌：ジョルジュ・ブラヌ）
ビル：グローバー・デール（歌：ジョゼ・バルテル）
ジュディト：パメラ・ハート（歌：クリスチャンヌ・ルグラン）

関連項目

ロシュフォール運搬橋：映画に登場するシャラント川に架かる運搬橋。
キャラバンの到着：映画のBGMとして使用された楽曲。

外部リンク

ロシュフォールの恋人たち - allcinema
ロシュフォールの恋人たち - KINENOTE
Les Demoiselles de Rochefort - オールムービー（英語）
* Les Demoiselles de Rochefort - IMDb（英語）

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