ロジャー・カービー

ロジャー・カービー（Roger Kirby）

ロジャー・カービーは、1939年12月14日にアメリカ合衆国インディアナ州マンシーで生まれたプロレスラーで、本名はウィリス・カービーです。彼は2019年3月18日に79歳で亡くなりました。主にNWAセントラル・ステーツ地区を活動の拠点とし、ヒールキャラクターで知られるカービーは、タッグチームでの活躍が目立ちながら、シングルでも様々なタイトルを獲得してきました。

プロレスキャリアの始まり

カービーはインディアナ州で生まれ、成長する中でミズーリ州のセントジョセフやカンザスシティに移り住みました。高校時代にはボクシングやボディビルに励み、卒業後はガラス工場で働いていました。しかし、観戦したプロレス興行でのレイ・スティーブンスとロイ・シャイアーのヒールキャラクターに感銘を受け、1960年にプロレスラーとしての道を歩み始めます。デビュー当初はワイルド・ビル・ベーカーというリングネームを使用しましたが、後に「ネイチャーボーイ」ロジャー・カービーという名前で広く知られるようになりました。

日本プロレス界での活動

カービーは、1967年にデニス・ホールとのタッグで日本に初めて来日し、その後も頻繁に日本のリングに上がりました。特に国際プロレスとの興行戦争では、大阪でヒロ・マツダとサム・スティムボートのチームと戦うなど注目を浴びました。この時の活躍によって、日本のファンの間でも彼の名は知られるようになりました。

タイトル獲得と主要な試合

カービーは1970年代前半、NWAセントラル・ステーツ地区で数多くのタッグ王座を獲得し、1971年にはNWA世界ジュニアヘビー級王座を獲得したり、1980年には覆面レスラー「ザ・クルーザー」として全日本プロレスに再来日するなど、キャリアの幅を広げていきました。また、1984年には非常に有名なジャイアント馬場とのシングルマッチを行い、これも彼のキャリアの中で重要な試合として記憶されています。

プロレス引退後の生活と最期

1985年にカービーは一時的に現役を引退し、セミリタイア状態となった後も、WWFの興行でレフェリーとして活動するなどしていました。1986年にはジョバーとしても試合に参加し、リッキー・スティムボートやペドロ・モラレスなどと対戦しました。カービーはミズーリ州カンザスシティに居住し、引退後もプロレス界に深く関わり続けていましたが、2019年に病気で亡くなりました。彼はその生涯を通じて、多くのファンに愛される存在であり続けました。カービーの素晴らしい業績は、今もなお多くのファンの記憶に残っています。

得意技と主な獲得タイトル

彼の得意技はパイルドライバーでした。また、NWAトライステートやNWA世界ジュニアヘビー級王座を含む多くのタイトルを獲得しました。特にセントラル・ステーツ地区では、NWAセントラル・ステーツ・ヘビー級王座を8回獲得するなど、その成功は非常に印象深いものでした。

ロジャー・カービーの生涯は、情熱と誇りを持ったプロレスラーとしての道を歩んだ数々の成功に彩られたものであり、彼の名はプロレス界において長く語り継がれることでしょう。

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