ロックペイント

ロックペイント株式会社

ロックペイント株式会社（Rock Paint Co.,Ltd.）は、大阪府大阪市西淀川区姫島に本社を置く、日本の塗料製造販売会社です。1929年に創業され、自動車補修用塗料の分野で著名な存在として知られています。

会社の歴史

創業者の辻巖は、1929年にラッカー性塗料の製造を開始しました。戦時中の1943年には企業整備令の影響で一時的に廃業となりますが、1947年に再び事業を再開しました。1952年には自社の名称を「ロック塗料製造所」に変更し、3年後には現在の社名「ロックペイント」へと改称しました。

自動車補修用塗料のリーダー

ロックペイントは、自動車補修用塗料市場において確固たる地位を築いています。特に、大阪を本拠地とする競合企業に対する競争優位性を持っており、自動車整備工場やカスタムカー関連のショップなど、特定の販売網を有しています。自動車関連の工場や部品工場の近くには、同社の営業所や販売店が存在することが多いのが特徴です。

主要事業所一覽

ロックペイントには、東京営業部や各地に営業所を展開しており、特に以下の主要な場所があります：

• - 東京営業部: 東京都江東区南砂2丁目37番2号
• - 営業所: 札幌市、仙台市、西関東、名古屋市、岡山市、福岡県など
• - 工場: 宇都宮、東京、富士小山、犬山、伊賀上野、大阪、宝塚、福崎、九州

株式公開とグループ所属

2023年9月21日には、辻商事による株式公開買付けが成立し、同年12月13日にロックペイントは上場廃止となりました。また、同社は「みどり会」の会員企業であり、三和グループに属しています。

企業におけるイメージ戦略

同社の製品を取り扱う店舗には、黄色を基にした看板が多く見られます。この看板には会社のロゴとカタカナで会社名が記載されており、過去の「ペンキ屋は低俗な仕事」というイメージを払拭するための施策の一つとして、塗料メーカーのイメージアップを図ったものです。

不祥事について

ロックペイントは、2007年に発覚した不祥事でも知られています。日本工業規格（JIS）の認定を受けていない塗料にJISマークを付けて販売していたとして、同社とその関係者が書類送検されています。この不正表示問題は、独立行政法人『製品評価技術基盤機構』が抜き打ち検査を実施したことで明るみになりました。経済産業省が大阪府警に刑事告発したのも、この問題がきっかけです。

ロックペイントは、歴史と実績を持つ企業でありながらも、問題点を抱えながら成長してきた会社であることも理解できるでしょう。

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