ロドニー・カルバー

ロドニー・カルバー（Rodney Culver、1969年12月23日 - 1996年5月11日）は、ミシガン州デトロイト出身のアメリカンフットボール選手でした。彼はNFLのサンディエゴ・チャージャーズに在籍中の1996年5月、バリュージェット航空592便墜落事故に巻き込まれ、26歳という若さで亡くなりました。

大学時代

カルバーは、地元デトロイトの高校から奨学金を得て名門ノートルダム大学に進学しました。1988年には控えRBとしてチームに貢献し、チームは全米チャンピオンに輝きました。1990年、1991年の2年間はテイルバックとして先発出場を果たしました。当時のノートルダム大学には、リッキー・ウォータースやレジー・ブルックスといった後にNFLで活躍するRBが在籍していましたが、1990年にはカルバーが11試合に出場し、チームトップの710ヤードを獲得する活躍を見せました。この年、ノートルダム大学は全米ランキング1位に2度輝きましたが、翌年1月に行われたオレンジボウルではコロラド大学に惜敗しました。1991年には怪我を抱えながらもフロリダ大学との試合で活躍し、39-28での勝利に大きく貢献しました。

NFLでの活躍

1992年のNFLドラフト4巡目で、カルバーはインディアナポリス・コルツに指名され入団しました。主にショートヤーデージでのランニングバックとして起用され、121回のキャリーで321ヤード、7タッチダウンを記録しました。また、26回のパスキャッチで210ヤードを獲得し、2タッチダウンを挙げるなど、多彩な才能を発揮しました。この年、コルツは9勝7敗という成績で、プレーオフ進出をあと一歩のところで逃しました。1993年には、コルツは期待されたものの、QBジェフ・ジョージのホールドアウトやスティーブ・エントマンの故障に見舞われ、苦しいシーズンとなりました。カルバーはランで3回、レシーブで1回のタッチダウンを記録しました。シーズン終了後、ウェーバー公示されたカルバーはサンディエゴ・チャージャーズに移籍しました。

チャージャーズでは、ネイトロン・ミーンズ、エリック・ビエネミー、ロニー・ハーモンに次ぐ第4のRBという立場でした。カルバーは8回のボールキャリーに留まりましたが、1回あたり7ヤードを稼ぎました。ディビジョナルプレーオフでは6回のキャリーで14ヤード獲得と振るいませんでしたが、チームは22-21でマイアミ・ドルフィンズを破りました。しかし、出番無しに終わったAFCチャンピオンシップゲームで、チームはピッツバーグ・スティーラーズを17-13で破り、第29回スーパーボウル出場を果たしました。スーパーボウルでカルバーはボールに触れる機会はなく、チームは26-49で敗れました。

1995年は、ミーンズのホールドアウト及び故障もあり、カルバーのプレイ機会が増加しました。47回のキャリーで155ヤードを獲得、3タッチダウンを挙げると共に、5回のパスキャッチで21ヤードを稼ぎました。チャージャーズはプレーオフ出場を果たしたものの、コルツに20-35で敗れました。

突然の死

1996年5月11日、カルバーがマイアミからアトランタに移動するために搭乗したバリュージェット航空の飛行機がエバーグレーズに墜落し、彼は帰らぬ人となってしまいました。彼の早すぎる死は、多くの人々に深い悲しみを与えました。

通算成績と情報 NFL.com, or Pro-Football-Reference （英語）
ロドニー・カルバー - IMDb（英語）

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