ロバート・ウィリアムズ3世

ロバート・リー・ウィリアムズ3世：異色のセンター、タイムロード

ロバート・リー・ウィリアムズ3世（Robert Lee Williams III, 1997年10月17日 - ）は、アメリカ合衆国ルイジアナ州シュリーブポート出身のプロバスケットボール選手です。ポートランド・トレイルブレイザーズに所属し、ポジションはセンターを務めています。

カレッジ時代

大学デビュー戦で5得点、5ブロック、7リバウンドを記録し、その才能の片鱗を見せました。新人シーズンには、1試合平均11.9得点とチーム最高の8.2リバウンドを記録。SEC（サウスイースタン・カンファレンス）の最優秀守備選手賞を受賞し、オールディフェンシブチームにも選出されるなど、傑出した活躍を見せました。

2017年にはNBAドラフトへのアーリーエントリーを試みましたが、後に撤回し大学に残留。2年目の2017-18シーズン終了後、改めて2018年のNBAドラフトにアーリーエントリーしました。

NBAキャリア

ボストン・セルティックス時代

2018年のドラフトでは、ボストン・セルティックスから全体27位で指名を受け、7月5日に正式契約を結びました。セルティックスでは、その高い身体能力を生かしたディフェンスでチームに貢献。特にブロックショットは彼の代名詞とも言えるプレーとなりました。

2021年のプレーオフ1回戦、ブルックリン・ネッツとの第1戦目では、キャリアハイとなる9ブロックを含む11得点9リバウンドを記録。セルティックスにおけるプレーオフ1試合ブロック数の記録を更新しました。

2021年12月31日のフェニックス・サンズ戦では、10得点11リバウンド10アシストを記録し、キャリア初のトリプル・ダブルを達成しました。

ポートランド・トレイルブレイザーズ時代

2023年10月1日に、ドリュー・ホリデーとのトレードで、マルコム・ブログドンと共にポートランド・トレイルブレイザーズへ移籍しました。しかし、同年11月15日のメンフィス・グリズリーズ戦で右膝を負傷。残念ながら、2023-2024シーズンの残り試合を欠場することとなりました。

プレースタイル

現代バスケットボールではアウトサイドシュートの重要性が増していますが、ウィリアムズはアウトサイドシュートをほとんど打ちません。その代わりに、優れた機動力を生かして高速バスケットを展開できる、現代では珍しいタイプのフロントコートプレーヤーです。ゴール下での献身的なプレーと、高いディフェンス能力が彼の持ち味です。

人物像

ウィリアムズは、その個性的なキャラクターでも知られています。自己紹介のプレスカンファレンスに寝坊したり、飛行機に乗り遅れてセルティックスでの最初の練習に参加できなかったり、ドラフト指名後2度も財布を失くすなど、遅刻に関するエピソードが豊富です。これらのことから、「タイムロード」という愛称で親しまれています。コート上での力強いプレーと、オフコートでの愛嬌のあるキャラクターのギャップが、彼の魅力の一つと言えるでしょう。

今後の活躍が期待されるロバート・ウィリアムズ3世。怪我からの復帰後、再びコートで躍動する姿を見せてくれることを願っています。

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