ロバート・ストック

ロバート・アンソニー・ストック：多様な経験を持つ右腕

ロバート・アンソニー・ストック（Robert Anthony Stock、1989年11月21日 - ）は、アメリカ合衆国ワシントン州ベルビュー出身のプロ野球選手です。現在はMLBのボストン・レッドソックスに所属し、投手として活躍しています。KBOでの登録名は스탁でした。

プロ入り前

ユダヤ系アメリカ人の両親のもと、カリフォルニア州ロサンゼルス郡で育ちました。幼少の頃から野球の才能を発揮し、12歳で球速128km/hを超える速球を投げていました。ポニーリーグの世界大会ではノーヒットノーランを達成し、チームを優勝に導くなど、世代を代表する選手として注目を集めました。

アグーラ高等学校では、投手と捕手の二刀流として活躍。投手としては最速152km/hの直球を投げ、野手としては120m以上の飛距離を誇りました。盗塁阻止率7割という強肩も持ち合わせており、米誌ベースボール・アメリカには「同年代最高の選手」と評されていました。また、学業にも優れ、高校を1年早く卒業しています。

2007年のMLBドラフトでは、複数の球団から1巡目指名候補に挙げられていましたが、指名されず、南カリフォルニア大学に進学しました。大学でも二刀流としてプレーしました。

プロ入り後

2009年のMLBドラフト2巡目（全体67位）でセントルイス・カージナルスから捕手として指名され、プロ入り。傘下マイナーリーグでは捕手としてプレーしていましたが、2012年に投手に転向。2013年からは本格的に投手として登板を重ねました。

2014年にFAとなると、ヒューストン・アストロズ、ピッツバーグ・パイレーツとマイナー契約を結びますが、メジャー昇格は叶わず、2016年には独立リーグでプレーしました。

2017年にシンシナティ・レッズとマイナー契約を結び、AA級でプレー。その後、サンディエゴ・パドレスとマイナー契約を結び、2018年にメジャー初昇格を果たしました。パドレスでは32試合に登板し、防御率2.50を記録しましたが、2019年は不調に苦しみ、シーズン途中で故障者リスト入りとなりました。

その後、フィラデルフィア・フィリーズ、ボストン・レッドソックス、シカゴ・カブス、ニューヨーク・メッツと渡り歩き、2022年にはKBOリーグの斗山ベアーズでプレーしました。

2023年は再び独立リーグでプレーし、ノーヒットノーランを達成。2024年にはメキシカンリーグでプレーしました。

2025年、レッドソックスとマイナー契約を結び、5年ぶりにチームに復帰。スプリングトレーニングを経て、メジャー契約を勝ち取りました。

プレースタイル

最速164km/hのストレートと、スライダー、チェンジアップを武器とする本格派右腕です。直球の平均球速も157km/hを記録するなど、その球威はメジャーリーグでもトップクラスです。

人物

弟のリチャードも元プロ野球選手であり、独立リーグで兄弟揃ってプレーした経験を持っています。

年度別投手成績

(2024年度シーズン終了時)


※MLB、KBOでの成績は省略

背番号

66（2018年 - 2019年）
79（2020年）
89（2021年）
34（2022年）
* 78（2025年 - ）

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