ロンドン・スタンステッド空港

ロンドン・スタンステッド空港

ロンドン・スタンステッド空港（London Stansted Airport）は、イギリスのエセックス州スタンステッドに位置する国際空港です。ロンドン中心部から北東へ約68キロメートルに位置し、ロンドンに名を冠する6つの空港の中では、サウスエンド空港、ルートン空港に次いで都心から離れています。

歴史

元々は英国空軍（RAF）の基地として使用されていましたが、戦後に民間空港へと転用されました。1991年には、著名な建築家ノーマン・フォスターが設計した現在のターミナルが完成し、供用を開始しました。

特徴

スタンステッド空港は、ロンドンに名を冠する空港の中で3番目の規模を誇り、イギリス全体でもヒースロー空港、ガトウィック空港、マンチェスター空港に次ぐ4番目の規模を誇ります。ロンドン・ヒースロー空港やロンドン・シティ空港には格安航空会社（LCC）の乗り入れが少ないため、スタンステッド空港はルートン空港、サウスエンド空港と共に、LCCの主要拠点としての役割を担っています。特に、アイルランドの格安航空会社であるライアンエアーは、スタンステッド空港を「同社最大の拠点空港」と位置づけ、東欧・南欧を中心に広範な路線網を展開しており、その影響力は非常に大きいと言えます。一方、イギリスに拠点を置くイージージェットは、ガトウィック空港、ルートン空港、サウスエンド空港を拠点としているため、スタンステッド空港からの路線は限られています。

ライアンエアー以外にも、イギリスのJet2.comやTUIエアウェイズなど、多くの格安航空会社がスタンステッド空港を拠点としています。フルサービスキャリア（FSC）としては、2018年にエミレーツ航空が就航し、2024年にはロイヤル・ヨルダン航空が就航を開始しました。

また、スタンステッド空港は貨物便の運用が多いことでも知られており、フェデックス、UPS航空、中国南方航空などの貨物機が頻繁に乗り入れています。

2014年には、年間1994万1593人の利用客を記録し、15万7117回の発着回数がありました。

2022年9月19日に行われたエリザベス2世女王の国葬では、テロ対策などの理由から、ヒースロー空港での受け入れが困難な国の政府専用機が、英国政府の要請によりスタンステッド空港に受け入れられました。日本からは天皇・皇后両陛下が搭乗した日本国政府専用機（主務機）が、アメリカ合衆国からはジョー・バイデン大統領夫妻が搭乗したエアフォースワンが乗り入れています。

就航航空会社

旅客便

2024年4月1日現在
◎印はワンワールド加盟航空会社
太字は本空港を拠点とする航空会社

貨物便

フェデックス
UPS航空
中国南方航空など

関連項目

格安航空会社
スタンステッド空港トラック・トランジット・システム (TTS)

外部リンク

* 公式ウェブサイト（英語）

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