北冬書房

北冬書房の概要

北冬書房（ほくとうしょぼう）は、1972年に権藤晋（本名:高野慎三）によって東京都目黒区に設立された出版社です。権藤氏は1966年に青林堂に入社し、5年間にわたり月刊漫画『ガロ』の編集に携わりました。この期間に、つげ義春やつげ忠男、林静一、佐々木マキ、滝田ゆうなどの個性的な漫画家たちが活躍したことで、同誌は黄金時代を迎えることとなります。特に、権藤氏が青林堂への入社を希望した理由は、漫画家つげ義春と直接話がしてみたいという強い思いからでした。

漫画研究への貢献

権藤晋氏は1967年に、石子順造、菊池浅次郎（後の山根貞男）、梶井純らと共に、漫画研究を目的とした雑誌『漫画主義』を創刊しました。これにより、日本の漫画文化や評論の発展に寄与しました。

北冬書房の設立

1972年、権藤氏は青林堂を退社し、北冬書房を設立します。同年に、漫画と評論を融合した雑誌『夜行（やぎょう）』を創刊しました。その後、『加藤泰研究』などの映画評論誌も編集・刊行し、漫画だけでなく映画の領域でも独自の視点を提供しています。さらに、『夜行』のコンセプトを引き継ぐ雑誌『幻燈』も創刊し、ユニークな出版活動を展開しています。

所在地とアクセス

北冬書房の所在地は東京都目黒区大橋2-9-10です。交通アクセスは、京王井の頭線の「神泉駅」または「駒場東大前駅」から徒歩約7分、または東急田園都市線の「池尻大橋駅」から徒歩7分です。バス利用時は、東急バスの渋谷始発51・52系統に乗り、「松見坂下」で下車し、徒歩2分の距離にあります。

営業時間

北冬書房の営業時間は、11:00から23:00までですが、不定休であるため事前に確認することをお勧めします。

関連項目

北冬書房は、漫画『ガロ』やその関連作家であるつげ義春や林静一といった著名な漫画家たちとのつながりが強いです。また、『夜行』や『幻燈』といった自身の出版物の他に、漫画研究においても重要な役割を果たしています。これらの雑誌は、今なお多くの読者に愛され続けています。

セクションとしては、ここに掲載される出版物の一覧や発売時期、また特別企画などが挙げられます。

北冬書房が展開している出版物や関連イベントは、公式ページやSNSでも広く発信されており、漫画や映画に興味を持つ人々にとって貴重な情報源となっています。

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