ワンダーリーデル

ワンダーリーデル：重賞ウイナーの軌跡

2013年4月24日生まれの競走馬、ワンダーリーデル。その名は冠名とスペイン語で「リーダー」を意味する言葉から成り立っています。ダートを主戦場とした活躍で、多くの競馬ファンを魅了しました。

2歳～5歳：才能の開花

2015年12月、阪神競馬場でのデビュー戦では3着とまずまずの滑り出し。翌年1月、中京競馬場でのレースで初勝利を飾ります。その後は条件クラスで着実に経験を積み重ね、5歳時にはオープンクラスへと昇格を果たしました。

6歳：重賞初制覇への道

6歳シーズンは、重賞レースへの挑戦が本格化します。根岸ステークスでは12番人気と低評価ながら5着と健闘。続くフェブラリーステークスでは9着と結果を残せませんでしたが、このシーズン中に管理調教師が沖芳夫氏から安田翔伍氏へと交代しました。

新たな体制下で臨んだアハルテケステークスでは、4番人気ながら上り最速の末脚で差し切り勝ち。オープン昇格後初勝利を飾りました。このレースは、2着に12番人気のサトノアッシュ、3着に13番人気のノーブルサターンが入る大波乱となり、三連単は250万4480円の高額配当を記録しました。

そして、最大のハイライトが武蔵野ステークス。9番人気と伏兵扱いだったワンダーリーデルは、中団後方から鋭く伸び上がり、豪快な差し切り勝ちで重賞初制覇を成し遂げました。このレースも2着に8番人気のタイムフライヤー、3着に12番人気のダノンフェイスと波乱の展開となり、三連単は235万3630円の高額配当となりました。年末のチャンピオンズカップでは11着と結果を残せませんでしたが、この年の活躍は記憶に残るものとなりました。

7歳・8歳：現役生活の終盤

7歳シーズン以降も現役を続行しましたが、勝利からは遠ざかりました。フェブラリーステークス4着、マイルチャンピオンシップ南部杯5着など、掲示板に載ることはありましたが、勝ち星には恵まれませんでした。

8歳シーズンは、根岸ステークスで2着、フェブラリーステークスで3着と好走を見せましたが、その後は着外に終わり、11月17日付で競走馬登録を抹消され、引退しました。

引退後

引退後は滋賀県甲賀市の吉澤ステーブルで乗馬となり、現在は湖南馬事センターで繋養されています。

血統

ワンダーリーデルの8代母は、1953年の優駿牝馬（オークス）優勝馬ジツホマレです。その血統には、地方重賞3勝のホロトウルフも含まれています。

まとめ

ワンダーリーデルは、決して華々しいキャリアではありませんでしたが、重賞競走を制覇するなど、実力と人気を兼ね備えた競走馬でした。その活躍は、多くの競馬ファンに感動と興奮を与え続けました。ダート界のスターとして、これからも長く記憶されることでしょう。 その後の乗馬生活も、穏やかな日々を送っていることを願っています。

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