ワンディ・ロドリゲス

ワンディ・エリベルト・ロドリゲス：ドミニカが生んだ技巧派左腕

ワンディ・エリベルト・ロドリゲス（Wandy Eriberto Rodriguez）は、1979年1月18日、ドミニカ共和国サンティアゴ・ロドリゲス州に生まれました。左投両打の投手として、メジャーリーグで長きにわたり活躍しました。

アストロズ時代：メジャーデビューとワールドシリーズ

1999年1月12日、ロドリゲスはヒューストン・アストロズと契約を結び、プロとしてのキャリアをスタートさせます。2005年5月23日についにメジャーデビューを飾り、同年には10勝を挙げる活躍を見せました。

同年、アストロズは球団史上初のワールドシリーズに進出。ロドリゲスも2試合に登板しました。第1戦では、先発のロジャー・クレメンスが負傷降板し、急遽ロドリゲスがマウンドへ。3.1イニングを1失点に抑えましたが、チームは敗れ、ロドリゲスは負け投手となりました。第3戦では、延長14回にエゼキエル・アスタシオが失点した後、ロドリゲスが登板。打者一人を三振に打ち取りましたが、アスタシオが負け投手となり、チームはシカゴ・ホワイトソックスに敗れました。

2006年は、4月に4勝0敗と好調なスタートを切ったものの、7月7日から5連敗を喫し、最終的に9勝10敗でシーズンを終えました。2007年は前年と同じ9勝を挙げましたが、コントロールが改善され、三振を与四球で割ったK/BBは2.56と、前年より大きく上昇しました。

2008年は防御率3.54を記録しましたが、好不調の波が激しいシーズンでした。4月19日のロッキーズ戦で左足を痛め、翌20日から1か月以上故障者リスト入りを余儀なくされました。しかし、2009年からは3年連続で二桁勝利を達成し、安定感を取り戻しました。

パイレーツ時代：新天地での挑戦

2012年7月24日、ロドリゲスは1対3のトレードでピッツバーグ・パイレーツへ移籍しました。2013年には、第3回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）のドミニカ共和国代表に選出され、国際舞台でも活躍しました。

2014年は開幕から6試合に登板しましたが、0勝2敗、防御率6.75と結果を残せず、5月22日にDFAとなりました。5月31日に自由契約となり、12月27日にはフィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を結びましたが、フィリーズの身体検査で異常が見つかり、契約は破談となりました。

レンジャーズ時代：再びの挑戦

2015年1月13日、ロドリゲスはアトランタ・ブレーブスとマイナー契約を結びましたが、4月4日に解雇されました。その2日後の4月6日、テキサス・レンジャーズとマイナー契約を結び、傘下AAAのラウンドロック・エクスプレスへ異動。4月24日にはメジャー契約を結び、40人枠入りを果たしました。背番号は25でしたが、5月17日にロス・オーレンドルフの昇格に伴い、51に変更されました。しかし、7月29日にDFAとなり、8月4日に自由契約となりました。

その後

2015年8月16日、ロドリゲスはカンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約を結びました。オフにはドミニカ共和国のウィンターリーグでプレーしました。2016年1月26日には古巣ヒューストン・アストロズとマイナー契約を結びましたが、4月5日に自由契約となりました。2017年、2018年は所属球団なく、オフにドミニカ共和国のウィンターリーグに参加しました。

長年メジャーリーグで活躍し、WBCドミニカ共和国代表にも選出されたワンディ・ロドリゲス。その実績は、多くの野球ファンに記憶されています。

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