ワーズ (ビージーズの曲)

ビージーズの楽曲「ワーズ」：時代を超えて愛される名曲

「ワーズ」(Words)は、[ビージーズ]の代表的な楽曲の一つであり、数多くのアーティストによってカバーされ、世界中で愛されています。この曲の魅力と背景について掘り下げて解説します。

楽曲の概要

「ワーズ」は、ビージーズのシングルとしてリリースされ、B面には「シンキング・シップス」が収録されています。「シンキング・シップス」は、ビージーズの3兄弟全員がリード・ボーカルを担当するという、彼らにとって非常に珍しい楽曲です。

制作秘話

「ワーズ」は、元々クリフ・リチャードへの楽曲提供として書かれました。しかし、アルバム制作中だったリチャードは、この曲を録音する時間的な余裕がなく、ビージーズ自身が録音することになったという経緯があります。

1996年、バリー・ギブはVH1のインタビューで、この曲は彼らのマネージャーであるロバート・スティッグウッドのために書いた曲だと語っています。

楽曲の特徴

「ワーズ」は、バリー・ギブの力強いビブラートが特徴的な楽曲です。バリー・ギブはリード・ボーカルだけでなく、すべてのバック・ボーカルも担当しています。演奏は、バリー・ギブ（リズムギター）、モーリス・ギブ（ピアノ、ベース）、ロビン・ギブとコリン・ピーターセン（ドラムス）によって構成され、オーケストラの編曲はビル・ジェファードが担当しました。

当初、「ワーズ」はモノラル録音のシングルとしてのみ発売され、アルバムには未収録でした。初めてアルバムに収録されたのは、1969年に発売された『ベスト・オブ・ビージーズ』でしたが、このバージョンはピアノとドラムの音量バランスが調整されたものでした。

映画での使用

「ワーズ」は、1965年の映画『The Mini Bob』で使用され、そのバージョンではビル・ジェファードが編曲を担当し、イギリスの歌手ジョージィ・フェイムが歌いました。

ライブ・バージョン

1977年5月に発表されたシングル「宇宙の片隅」(Edge of the Universe) のB面には、「ワーズ」のライブ・バージョンが収録されています。両曲とも、彼らのライブ・アルバム『ビー・ジーズ・グレイテスト・ライヴ』(Here at Last...Bee Gees...Live) に収録されています。

カバー・バージョン

「ワーズ」は、数多くのアーティストによってカバーされています。以下はその一部です。

リル・リンドフォッシュ - 1968年にスウェーデン語で「Nu」として録音
グレン・キャンベル - 1968年のアルバム『Wichita Lineman』に収録
シラ・ブラック - 1969年のアルバム『Surround Yourself with Cilla』に収録
エンゲルベルト・フンパーディンク - 1970年のアルバム『We Made It Happen』に収録
エルヴィス・プレスリー - 1970年のライブ・アルバム『エルヴィス・オン・ステージVol.3』に収録
スージー・アランソン - 1978年のシングル。カントリー・チャートで8位を記録
リタ・クーリッジ - 1978年のシングル。全英シングルチャートで25位を記録
ロイ・オービソン - 1973年のアルバム『Milestones』に収録
* ジェリカ・マーボイ - 『アメリカン・アイドル』シーズン4で歌唱

ボーイゾーンによるカバー

ボーイゾーンによるカバーは、彼らにとって最初のナンバー1ヒットとなり、全英シングルチャートで1位を獲得しました。このシングルは、イギリスでゴールドディスクに認定されています。

まとめ

ビージーズの「ワーズ」は、時代を超えて愛される普遍的な魅力を持った楽曲です。オリジナル・バージョンはもちろん、様々なアーティストによるカバー・バージョンも楽しんでみてはいかがでしょうか。

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