ワールド (プライス・オブ・ラヴ)

ワールド (プライス・オブ・ラヴ)：ニュー・オーダーの代表曲

1993年、イギリスの伝説的バンド、ニュー・オーダーは6枚目のスタジオアルバム『リパブリック』より、シングル「ワールド (プライス・オブ・ラヴ)」を発表しました。この曲は全英シングルチャートで最高13位を記録し、彼らの代表曲の一つとして長く愛され続けています。

シングルリリースと収録内容

ポリドール(現ユニバーサルミュージック)からリリースされたCDシングルには、様々なバージョンが収録されていました。日本盤はイギリスで発売された2種類のシングルの収録曲を厳選した、独自の編集盤となっています。当初の邦題は「ワールド」でした。

シングルには以下のバージョンが収録されています。

ワールド（レディオ・エディット）: ニュー・オーダーとステファン・ヘイグによる作詞・作曲・プロデュース。ラジオ向けに編集された、テンポの良いバージョンです。
ワールド（パーフェクト・エディット）: ポール・オークンフォルドとスティーヴ・オズボーンによるリミックス。オリジナルとは異なるアレンジで、より洗練されたサウンドが特徴です。
ワールド（パーフェクト・ミックス）: ポール・オークンフォルドとスティーヴ・オズボーンによるリミックス。パーフェクト・エディットよりもさらに長く、より複雑なアレンジが施されています。
ワールド（ブラザーズ・イン・リズム・ミックス）: ブラザーズ・イン・リズムによるリミックス。ダンスミュージック色が強く、クラブシーンでも人気を博しました。

多様な収録作品

「ワールド (プライス・オブ・ラヴ)」は、その後も数々のニュー・オーダーのコンピレーションアルバムに収録され続けています。代表的な作品として、ベストアルバム『ザ・ベスト・オブ・ニュー・オーダー』と『シングルズ』(こちらは「ワールド (プライス・オブ・ラヴ)」表記)があります。また、『ザ・レスト・オブ・ニュー・オーダー』(リミックス・ベストアルバム)には「パーフェクト・ミックス」が収録され、『レトロ (アルバム)』(CD-BOXセット)にはライブバージョンが収録されています。これらからも、この曲が彼らの音楽史において重要な位置を占めていることが伺えます。

まとめ

「ワールド (プライス・オブ・ラヴ)」は、キャッチーなメロディーと洗練されたサウンド、そして様々なリミックスによって、幅広いリスナーを魅了した一曲です。ニュー・オーダーの代表曲として、長く聴き継がれていくことでしょう。その多様なバージョンと、様々なコンピレーションアルバムへの収録は、この曲が時代を超えて愛されている証と言えるでしょう。イギリスでのリリース形態と、日本独自の編集盤の違いも、興味深い点です。この曲は単なる一曲ではなく、ニュー・オーダーの音楽的進化と、その人気を象徴する作品と言えるのではないでしょうか。

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