ヴァルナ国際バレエコンクール

ヴァルナ国際バレエコンクールは、ブルガリアの観光都市ヴァルナでほぼ隔年で開催される、世界的に権威のあるバレエコンクールです。1964年にブルガリア文化省によって創設され、国際バレエコンクールの中でも最も古い歴史を誇ります。モスクワ国際バレエコンクール、ジャクソン国際バレエコンクールと並び、世界三大バレエコンクールの一つとして評価されています。

特徴

温暖な気候の7月に、屋外ステージで実施される点が大きな特徴です。ソ連崩壊後の1992年からは、国内外からの募金によって設立された財団によって運営されています。

参加資格と選考

コンクールは、20歳から25歳までのシニア部門と、15歳から19歳までのジュニア部門に分かれています。出場はペアとソロのどちらでも可能ですが、最終的な評価は個人に対して行われます。

選考では、まずパ・ド・ドゥ1曲またはヴァリアシオン2曲が課されます。第2、第3ラウンドでは、古典作品に加えて、過去5年から10年以内に振り付けられたコンテンポラリー作品を踊る必要があります。各ラウンドで異なる曲を踊ることが義務付けられている点も特徴です。

賞

両部門ともに、上位3名には金、銀、銅のメダルが授与されます。さらに、両部門を通じて最も優れたダンサーには、グランプリが贈られます（ただし、該当者なしの年もあります）。

著名な受賞者

過去の受賞者には、ミハイル・バリシニコフ（1966年）、ニーナ・アナニアシヴィリ（1980年）、シルヴィ・ギエム（1983年）、ウラジーミル・マラーホフ（1986年）、アニエス・ルテステュ（1990年）、オーレリー・デュポン（1992年）など、世界的に著名なバレエダンサーが名を連ねています。歴代の受賞者としては、ソ連出身者が多数を占めています。

日本人では、森下洋子（1974年）や小嶋直也（1988年）が金メダルを受賞しています。

関連情報

関連書籍として、『Dual Identity--ヴァルナ国際バレエコンクールの真実』（2009年、合同出版）という写真集が出版されています。

公式サイト

詳細は、ヴァルナ国際バレエコンクールの公式サイトをご覧ください。
International Ballet Competition - Varna

ヴァルナ国際バレエコンクールは、若手バレエダンサーにとって世界への扉を開く重要な舞台であり、数々のスターダンサーを輩出してきました。その歴史と伝統は、バレエ界において特別な意味を持っています。

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