ヴァーテイン

ヴァーテイン (Watain)

ヴァーテインは、スウェーデンに拠点を置くブラックメタルバンドで、1998年にウプサラで結成されました。バンド名は、アメリカのブラックメタルバンドVonの楽曲に由来しています。結成当初は、エリック・ダニエルソン（ボーカル、ベース）、ペレ・フォシュベリ（ギター）、ホーカン・ヨンソン（ドラムス）、C・ブロム（ギター）の4人で始まりました。

初期の活動

彼らは結成からすぐにデモを発表し、その後、2000年には1stアルバム『Rabid Death's Curse』をリリースしました。このアルバムは、LP300枚とピクチャーディスクLP300枚の限定リリースから始まり、その後CD版が発売されました。アルバム発売前にC・ブロムが脱退し、3人で活動を続けることになります。

アルバムリリースとツアー

次に彼らがリリースしたのは、2003年の2ndアルバム『Casus Luciferi』です。このアルバムは、ファンや音楽評論家から高い評価を受けました。その後2004年、ヴァーテインはディセクションの再結成に伴うツアーにも参加し、その中でエリック・ダニエルソンがライヴベーシストとして出演しました。2007年には、シーズン・オブ・ミストに移籍し、3rdアルバム『Sworn to the Dark』を発表しました。このアルバムには元ディセクションのセット・テイタンが参加し、バンドの音楽的幅を広げる要因となりました。

続く2010年の4thアルバム『Lawless Darkness』は、特に音楽雑誌での評価が高く、スウェーデンの音楽賞にもノミネートされています。リリース後、ヴァーテインはベヒーモスとの北米ツアーの予定がありましたが、ベヒーモスのメンバーが病気となり、彼らがヘッドライナーを務めることになりました。これにより、バンドは初の日本公演を果たしました。

その後、シーズン・オブ・ミストを離れ、センチュリー・メディア・レコードへと移籍します。

音楽的特徴

ヴァーテインの音楽スタイルは、スウェーデンのディセクションやダーク・フューネラルと同じ系統に属し、しばしばディセクションと比較されます。バンドは、バソリーや初期メイヘム、マーシフル・フェイトといったアーティストから影響を受けています。彼らの楽曲は、暗黒的なテーマを扱い、激しい楽器演奏とドラマティックなボーカルスタイルが特徴です。

現在のメンバー

現在のメンバーは次の通りです（ファーストネームの頭文字で表記されることが多い）:

• - エリック・ダニエルソン（E.D.） - ボーカル、ベース
• - ペレ・フォシュベリ（P.F.） - ギター
• - ホーカン・ヨンソン（H.J.） - ドラムス

過去にはC・ブロムがギターを担当しており、その他にも多くのライヴミュージシャンが参加してきました。

ディスコグラフィー

ヴァーテインのこれまでの主要な作品には、以下のものがあります:

• - 1998年: Go Fuck Your Jewish "God" (Demo)
• - 2000年: Rabid Death's Curse
• - 2003年: Casus Luciferi
• - 2007年: Sworn to the Dark
• - 2010年: Lawless Darkness
• - 2013年: The Wild Hunt
• - 2018年: Trident Wolf Eclipse

彼らの音楽は、力強いエネルギーと独自の視点を持ち、ブラックメタルシーンにおいて重要な位置を占めています。今後も彼らの活動から目が離せません。

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