ヴィースバーデン中央駅

ヴィースバーデン中央駅

ヴィースバーデン中央駅は、ドイツ・ヘッセン州の州都ヴィースバーデンに位置する主要なターミナル駅です。市の中心市街地の南側に位置し、環状道路に面しているため、アクセスも便利です。

概要

ヴィースバーデン中央駅は、Sバーンでマインツ中央駅、フランクフルト中央駅、フランクフルト空港近距離駅と接続されており、広範囲な移動が可能です。また、ICE（インターシティエクスプレス）や近郊列車も乗り入れており、リューデスハイム、リムブルク・アン・デア・ラーン、マインツ、フランクフルトなど、様々な方面へのアクセスポイントとなっています。

歴史

現在の駅は、かつて市中心部にあった3つの駅が統合されたものです。その3つの駅とは、1840年完成のタウヌス鉄道のタウヌス駅、1857年完成のライン川右岸線のライン駅、1879年完成のレンドヒ鉄道のルートヴィッヒ駅です。これらの駅はヴィースバーデン博物館の近くに位置していました。

スパの旅客増加に対応するため、新駅舎の建設が必要となり、フリンツ＝クリングホルツの設計により、1904年から1906年にかけて頭端式ホームスタイルの駅舎が建設されました。新駅舎からの最初の列車は、1906年9月15日の午前2時23分に発車しました。

2003年から2004年にかけて、2500万ユーロをかけた大規模な改修工事が行われ、駅の機能性と快適性が向上しました。

駅構造

ヴィースバーデン中央駅は、頭端式ホームを持つ地上駅です。6つのホームは全て駅舎に接続されており、利用者の移動がスムーズに行えます。線路は11線敷設可能ですが、現在は東側の10線が使用されています。駅の南側には旧機関庫と旧車両基地があり、現在は留置線として使用され、主にSバーンの車両が利用しています。

ケルン-ライン＝マイン高速線の建設時には、駅の地下を通過する案も検討されましたが、コスト面から断念され、ブリッケンハイム連絡線を介して駅に接続する形となりました。現在、数本のICEが連絡線を通じてケルン方面へ直通しています。将来的には、この連絡線を利用してフランクフルト空港遠距離駅への直通列車を運行する計画（ヘッセンエクスプレス）があり、2027年の運行開始が検討されています。

利用状況

ヴィースバーデン中央駅は、1日にICEなどの長距離列車、ローカル列車、Sバーンなど約500本の列車が発着し、約40,000人の乗客が利用しています。

駅周辺

駅は市中心部の南側に位置しており、駅前のバスターミナルからは頻繁にバスが運行され、中心市街地へのアクセスも容易です。駅に隣接して大型ショッピングセンターLILIが建設され、買い物客にも便利な立地となっています。

隣の駅

ドイツ鉄道

ICE20・ICE50・RB75：ヴィースバーデン中央駅 - マインツ中央駅
ICE45：リンブルク南駅 - ヴィースバーデン中央駅 - マインツ中央駅
RB21：ヴィースバーデン＝エルベンハイム駅 - ヴィースバーデン中央駅
SE10：エルトフィレ駅 - ヴィースバーデン中央駅 - カステル駅

ライン＝マインSバーン

1号線・8号線・9号線：ヴィースバーデン中央駅 - ヴィースバーデン東駅

関連項目

ドイツの鉄道

外部リンク

* ヴィースバーデン中央駅：ドイツ鉄道

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