ヴェネツィア大学

ヴェネツィア・カフォスカリ大学

ヴェネツィア・カフォスカリ大学（Università Ca' Foscari Venezia）は、イタリアのヴェネツィアに本部を置く公立大学です。日本では、ヴェネツィア大学、ヴェネツィア「カ・フォスカリ」大学、ヴェネツィア・カフォスカリ大学、ヴェネチア大学などの通称で知られています。大学のメインキャンパスは、ドルソドゥーロ地区にあるカ・フォスカリを使用しています。

歴史

1866年にヴェネツィアがオーストリア帝国からイタリア王国に割譲された後、ルイージ・ルザッティ、エドアルド・デオダティ、フランチェスコ・フェラーラの3人の発起人によって設立されました。ベルギーのアントワープ大学をモデルとし、1868年8月6日にイタリア初の商業高等教育機関として開校、同年12月より授業が開始されました。当初は海外貿易や外交部門の研究・訓練機関としての役割を担い、学生は初年度から多くの外国語を学ぶ必要がありました。ヨーロッパで2番目に古いビジネススクールとしても知られています。

大学の特徴

現在、大学は8つの学部を擁し、約16,000人の学生が在籍しています。THE世界大学ランキング2021年版では総合601-800位にランクイン、QS世界大学ランキング2022年版の「Classics & Ancient History」分野では42位にランクインしています。特に、外国人向けのイタリア語教育学において、イタリア国内で最も名門の大学の一つとして評価されています。

組織体制

大学は以下の学部で構成されています。

経済学部 (Department of Economics)
経済学・金融学科
国際貿易学・観光学科
哲学・文化遺産学部 (Department of Philosophy and Cultural Heritage)
文化遺産保存科学・演劇学科
哲学科
哲学・国際学・経済学科
社会科学・社会福祉学
経営学部 (Department of Management)
経営管理学科
デジタル経営学科
環境科学・情報学・統計学部 (Department of Environmental Sciences, Informatics and Statistics)
環境科学科
情報学科
統計学科
分子科学・ナノテクノロジー学部 (Department of Molecular Sciences and Nanosystems)
化学・テクノロジー学科
言語学・比較文化学部 (Department of Linguistics and Comparative Cultural Studies)
言語学・文明学・言語科学科
言語学・比較文化学科
アジア・北アフリカ学部 (Department of Asian and North African Studies)
外国語学・アジア-北アフリカ文化社会学科
中国コース
韓国コース
日本コース
インド亜大陸コース
東南アジアコース
近隣諸国・中東コース
人文学部 (Department of Humanities)
歴史学科
人文科学科

また、2011年には大学出版部である「Edizioni Ca' Foscari (ECF)」が設立されました。

文化・スポーツ活動

文化活動
2011年からカ・フォスカリ短編映画祭が開催されています。
スポーツ活動
学生と職員によるボート競技、潜水、水球、スキー、スノーボードなどが行われています。

主な出身者

レンツォ・ロッソ（実業家、ファッションブランド「ディーゼル」の創業者）

施設

大学の2階にある大講堂「Aula Baratto」は、建築家カルロ・スカルパによって設計されました。

外部リンク

* 公式ウェブサイト（イタリア語）（英語）

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