ヴェプス語

ヴェプス語は、ウラル語族のフィン・ウゴル語派に属するバルト・フィン諸語の一つです。主にロシアのサンクトペテルブルク近郊に居住する少数民族、ヴェプス人（1970年代末のソ連統計では約8千人）によって話されています。

ヴェプス語の地理的分布と方言

ヴェプス語は、大きく分けて北部方言（オネガ湖周辺）、中部方言（サンクトペテルブルク周辺）、南部方言（ヴォログダ州）の3つの方言に分類されます。これらの方言間では相互理解が可能であるとされています。ただし、北部方言はカレリア語の方言として扱われる場合もあります。

北部方言 (vep-pri): オネガ湖周辺に分布
中部方言 (vep-cen): サンクトペテルブルク周辺に分布
南部方言 (vep-sou): ヴォログダ州に分布

ヴェプス語の別名

ヴェプス語は、以下の様な別名でも知られています。

ヴェプシ語
ヴェプセ語
Chudy
Chuhari
Chukhari
Vepsian

ヴェプス語の文字

ヴェプス語を表記する際には、ラテン文字が用いられています。具体的な文字の構成や正書法については、資料によって異なる場合があります。

ヴェプス語の現状と課題

ヴェプス語は、話者人口が少ないため、消滅の危機に瀕している言語の一つです。近年、ヴェプス語の保存と復興を目的とした様々な活動が行われています。例えば、ヴェプス語の教育プログラムの開発や、ヴェプス語の文学作品の出版などが挙げられます。

関連情報

ヴェプス語に関するさらに詳しい情報は、以下の資料をご参照ください。

Ethnologue report for language code vep （英語） - エスノローグ
LL-Map
MultiTree

また、ヴェプス語を話すヴェプス人に関する情報も、合わせて参照することで、ヴェプス語に対する理解を深めることができるでしょう。

* ヴェプス人

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