一方

一方（いっぽう）

岡山県津山市に属する地域の一つで、郵便番号は708-0883です。この地名は、かつて存在した村名に由来しています。

地理

一方は、津山市の南東部に位置しており、その領域は雄大な吉井川の南岸に沿って広がっています。地域の東側は皿川によって区画されています。周辺地域との境は、西に平福、皿、津山口、東に津山口、井口、大谷、昭和町二丁目、南には種、皿、そして北には二宮、小田中、鉄砲町といった複数の地区と隣接しています。

地域全体の地形は、主要な交通路である国道53号線が通る比較的平坦な地域と、神奈備山の山頂部から中腹にかけて広がる山間部に大別されます。これら平地部と山間部は地理的に距離が離れているため、地域内部での区分が見られます。例えば、学区においては、佐良山小学校の区分として神奈備山側のエリアが「一方南」と呼ばれて区別されています。また、住民組織である町内会も、平地部を中心とする「一方町内会」と山間部の「一方南町内会」がそれぞれ独立して活動を行っています。

地域内を流れる主要な河川としては、南辺を画する吉井川と、東部を流れる皿川があります。

歴史

「一方」の歴史は、明治時代に実施された町村制に始まります。1889年（明治22年）6月1日、それまで久米南条郡に属していた一方村は、近隣の井口村、大谷村、北村、皿村、高尾村、中島村、平福、福田村と合併し、新たな自治体である佐良山村が誕生しました。この際、旧一方村の区域は佐良山村の大字一方となりました。

その後、1900年（明治33年）4月1日には、岡山県内の郡再編が行われ、久米南条郡と久米北条郡が統合されて久米郡が成立しました。佐良山村もこれに伴い久米郡の一部となります。翌年の1901年（明治34年）4月1日には、佐良山村の一部であった大字大谷が隣接する福岡村へ編入されるという境界変更がありました。

そして、第二次世界大戦開戦直前の1941年（昭和16年）2月11日、久米郡佐良山村は、当時の苫田郡東苫田村と共に津山市に編入合併されました。これにより、「一方」は津山市の大字として現在に至る歴史を歩んでいます。

世帯数と人口、学区

地域内の世帯数と人口については、例えば2021年（令和3年）1月1日現在の情報などが把握されています。

また、津山市立の小・中学校に通学する場合の学区も指定されています。

交通

地域を通過する主要な道路としては、国道53号線があります。この国道は、一部区間において国道179号線や国道429号線と重複しています。これらの国道は、地域の交通において重要な役割を担っています。

主な施設

一方地区内には、以下のような施設が存在します。

津山市佐良山公民館一方南分館：地域住民の交流や活動の拠点となっています。
佐良神社：地域を見守る鎮守の社です。
ダイハツ販売津山店
岡山マツダ津山店
* 岡山トヨタ自動車津山店

これらの施設は、住民生活や地域の経済活動に寄与しています。

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